文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

読書量と年収の関係。今からでも遅くない!

2023年3月23日
読書量と年収は比例する。このような相関関係が発表されています。

年収100万円から300万円の世帯、つまり年収の低い世帯では、月に3冊以上本を読む人の割合が19%です。1冊も読まない人も含みます。

それに対し、年収1,500万以上の世帯では、30.8%。
かなり大きな開きがあります。
(マイナビ調べ)

2009年の調査でも2021年の調査でも、同じ結果になりました。もうほぼ確定事項です。

つまり読書量の多い人は、年収も多い。強い相関関係があります。

私と主人、両方とも教育者で、二人の担当した生徒を合計するとものすごい数になりますが、
読書が好きで勉強のできない子は一人もいませんでした。
逆はいますよ。勉強ができるけど本は読まない子。いわゆる天才タイプですね。
そこを目指すのは、ものすごく難しいです(笑)

もう一つの条件を重ねると、親の責任感がぐっと増します。
読書の習慣は、親子間で遺伝します。遺伝と言ってしまうと語弊がありますが、あるのは、環境による遺伝性ですね。つまり、親が本を読まない環境では、親のことを反面教師だと思わない限り、子供は本を読むようにはなりません。ただし、他に素敵な保育者がいる場合、例えば祖父母とか、学校の先生とかで、上手に読書に誘う人がいれば、話は別です。

しかし、大抵、空いてる時間にダラダラテレビを見ているような家では、子供もそのようにしか育ちません。だからこそ、子どものうちに読書習慣を身につけることが、本当に大事なのです。私の講座の保護者会でも、読書の重要性については、ほとんど毎回と言っていいほどお話しています。

毎年、読書感想文講座で読書の習慣についても言及していますが(今年の夏も、文京区教育委員会に呼ばれています。よかったら来てくださいね)高学年になるほど、読書習慣を身につけるのは難しいです。
反抗期ということもありますが、そもそも習慣になっていないものを習慣化するということが無理ですね。
例えば運動の習慣が身についていないのに、10キロ走れっていうのは無理ですよね。
でも、子供の頃からよく体を動かし、親も走るのが大好きで毎朝走っているみたいなお家では、突然10キロ走ろうと言っても走れるでしょう。
読書習慣のない子が、読書感想文のために何十ページもある本を読むなんて、かわいそすぎです。

読書も同じです。むしろなぜ、読書習慣がすぐに付くという誤解があるのか不思議なくらいです。
「習慣」という名前が付いているものを想像してみてください。
「ピアノを3日頑張った。習慣化できたな」
「野球を3時間やった。習慣化できたな」って言いますか?
言いませんよね。

することにも寄りますが、すくなくとも、読書は「習慣になっている」というのは、3年以上それが続いている状態じゃないでしょうか。

まずは、小さい頃から読書を習慣づけることが大事。
それにはまず環境を整えること、つまり、親が本を読む。図書館や本屋に行く頻度を上げること。

読書好きではない親の場合は、他の習慣と同じように、習慣になっている人(親)が当たり前にしていることを見て、それらの行動を意識する必要が出てきます。
真似してみるんですね。

○○ちゃんは本をよく読む。聞いてみたら、毎週2回は図書館に行っているそう。
○○くんは本をよく読む。聞いてみたら、テレビを消して家族で本を読む時間があるみたい。

これらの行動を真似してみるんです。
あ、うちの子は無理。図書館に行ったら遊んじゃうだろうし、テレビを消したらゲームだし。
そんなふうに、やってみてもいないのに、親の想像力だけで子どもの可能性をつぶしていませんか?

そもそも読書をしてみると、その絶大な効果を親自身も感じます。
「こんなことならもっと早く本を読むようにしておけばよかった!」と思うはず。
今からでも遅くありません。
まずは親が本を読んでみることを強く強くお勧めします。

好きな本、興味がある本からでOKです。
ダイエットをしたいなら、ダイエットの仕組みの本を読めばいいです。
あっという間に読み終わるでしょう。
そして、そういう学術本を読んだら、いかに週刊誌やワイドショーのダイエットが嘘だらけなのか、説明できるようになります。

子育てで悩んでいるなら、子育ての本を読めばいいです。

とにかく、本は「先人の知恵」「先輩の知恵」「同じ悩みを持ち解決した人の知恵」なのです。

好きな本を読んで、活字に慣れたら、同じ著者の本、同じ出版社のシリーズ本など、読み進めてみましょう。気が付いたら読書の習慣が付いていることでしょう。
「一緒に本を読もう」と言って、同じ空間でお子さんと読書の時間を作ってもいいですね!


お問い合わせ