文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

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大人も注意。小学生の作文で多い「カラカラ作文」とは?

2017年3月17日

「あなたは将来何になりたいですか?」「あなたの尊敬する人は誰ですか?」こんな課題で作文を書くことがあります。私の講座でも小学3年生から作文始動に突入しますが、このような課題の場合、非常に多く見受けられるのが「カラカラ作文」です。今日は、大人にも役立つアドバイスを。

カラカラ作文とは

小学生の作文に非常に多く見られる現象です。

例えば、先週、小学3年生の講座で「住みたい国」について作文を書いてもらいました。
小学生の作文にありがちな「カラカラ作文」とはこのような作文です。

私は、イタリアに住みたいです。
なぜなら、イタリアでスパゲティを食べたいからです。
それに、イタリア人は陽気だからです。
あと、私は絵が好きなので、有名な美術館にも行ってみたいからです。
その他に、遺跡も見てみたいからです。
オペラも好きなので、本場でオペラも鑑賞したいからです。
また、おしゃれなお店がたくさんあるので、買い物も楽しそうだからです。
それに、映画で見たアイスクリームがおいしそうだったので、それも食べてみたいからです。
それに、私は、サッカーも好きなので、サッカーを見たいからです。

この作文でも分かる通り、小学生の作文では、びっくりするぐらい「から」が使われています。
「理由を述べなさい」と添えてある課題では、理由が書いてあることはわかりきったことです。
そのような作文では、「から」はそんなに使わなくてもいいのです。

 

「から」以外にもある独特の言い回し

・なぜ~かというと
・理由は~
・どうして~かというと

これらの言葉も続けて書くとしつこい印象を持ちます。
子どもたちは、きっと学校で教わるのでしょうね。
確かに論文のようにある程度ボリュームがあって、構造がしっかりしている場合には効果的です。
しかし、原稿用紙1,2枚の中に「からです」「なぜ~かというと」「理由は~」「どうして~かというと」とあると、その文字数だけで圧迫感があります。

「なぜ~かというと」の代わりに「それは」を使ってみる

・なぜ~かというと
・理由は~
・どうして~かというと

どうしてもこれらの言葉を書きたくなったときには、移行措置として「それは」と書きましょう。
これらの言葉はすべて「それは」に置き換えられます。 ためしに、自分の書いた文章の中にあるこれらの言葉を「それは」に置き換えてみてください。スッキリしますよ。
そして文章に自信が付いたら「それは」も外して大丈夫

 

そもそも「から」が続くのは、理由を並べ立てているから

また、本当のことを言えば、このように理由を沢山列挙すること自体があまり良くないのです。
私は、話のポイントを1つにしぼるよう指導しています。
大人への指導も、子どもへの指導も同じです。

イタリアの作文のように、住みたい理由を述べる時には、だらだらと書かずに、できるだけ話を絞り込むと良い文になります。

私は、イタリアに住みたいです。
私は、スパゲティが大好物です。
スパゲティだったら、たとえ毎日食べてもあきないぐらいです。
イタリアは、スパゲティの本場です。
この前、おじがイタリアに旅行に行って来たのですが、
「本当においしいスパゲティを食べたいと思ったら、イタリアに行くしかないよ」と言っていました。
日本にも、おいしいイタリア料理のお店がありますが、 本場の料理は、本当においしいのだそうです。
私は、イタリアに住んで、その話が本当かどうか、自分で確かめたいと思います。
そして、毎日、色々なお店に足を運んで、イタリアじゅうの店のパスタを食べてみたいです。

初めに書いた、カラカラ作文は、イタリアのいいところがたくさん書かれてはいますが、なんだかまとまりがないような印象を与えますよね。
話がコロコロ変わる印象を強く与えます。
「イタリアのよいところを沢山挙げました」というタイトルなら、まあ直すところはあっても、この形でいいのですが……。

一つ、多くて二つのことに的をしぼって、その話を、しつこく、深く、詳しく、書いてみましょう。
その方が、ぐっと説得力のある文になります。

 

 

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