文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

「起承転結」は学校教育の弊害、そして「時系列作文」の地獄

2017年8月23日

最近、学校教育の弊害ではないかと思う書き癖について考えることが増えています。「起承転結作文」しかり、「時系列作文」しかり。あと、ブログの「目次」もそうです。

 

「起承転結」型で「結」まで人の心を引っ張っていけるのは文才のある人だけ

私は大人の文章指導もしていますが、半数以上がブログを書いている人達。記事もできあがって一石二鳥ということで、主にその人のブログ記事の、原稿を教材に指導していて「最初の3行に命かけて」とは良くいいます。本に例えると、前書きにあたる部分です。

ここで離脱する人はなぜ離脱すると思いますか? 文章が面白くないから離脱する? 違います。自分に置き換えると分かると思うのですが、「探していた記事と違う」から離脱するんです。あ、友情でブログを読んでいる場合は別ですよ。普通に探し物してブログにたどり着いた時の話。「探していた記事と違うから」という理由での離脱は仕方ありません。

ですからまずは最初の3行に結論を含ませるのが最適。このことは、自分がコラムの仕事をするようになって、担当編集者さんからも厳しく言われています。とにかく、最初の3行に結論を入れ、がっちり「対象者」をつかんで、最後まで読み切らせることが課題。

 

四コマ漫画は起承転結型

小学4年生に、四コマ漫画を文章化するトレーニングをしていますが、四コマ漫画は「起承転結」でできています。意外なことが起きる、最後に面白いオチがある。それを期待して読むので成り立っている世界。文章が面白くない人の特徴として、この一コマ目、二コマ目に当たる部分を延々と書いて、最後の数行にやっとたどり着いた時に「聞きたい話じゃなかった」というものがあります。「時間を返してください」ですよね。文章が下手なことに怒っているのではなく、最後の最後に「聞きたい話ではなかった」時そう思うのです。

 

 

結論から書くべし

では、どうしたらいいか? そう。結論を先に書けばいいのです。「それでそれで?」と読者を引き込むのは相当な文章力が必要。その力がない、もしくは勉強中なら、なおさら結論優先だと思います。

「起承転結」型で書くのは、かなり難しいです。 プロのものでも「承」の部分でだれます。この型は、四コマ漫画もそうですが物語や小説が多いですよね。 最後まで読むことが前提になっているもの。ではどうして、日本人はこの型が好きか?これ、おそらく学校で文章の型として指導しているからだと思うんですよね。時代は変わりました。 欧米の作文はこちらの型だと伺いました。子どもたちにも結論ファーストの型を教えるべきだと私は思います。

 

もう一つの弊害「時系列作文」

遠足の作文は、当日の朝から始まり、学校に集合まで書いて、行程順に起きたことを記述。お弁当を食べ、その後につらいことをのりこえ、帰宅。最後の最後にとってつけたように「また行きたいです」
運動会の作文も、当日の朝から始まり、学校に集合、プログラム順に自分の出た種目とその様子、お弁当、最後の種目、得点発表、勝ち負けの感想。最後の最後にとってつけたように「来年もがんばりたいです」

教育実習の時に、高学年担当の友人が「地獄」だと言っていました。同じ内容の作文を40枚も読まなければいけなかったからです。彼女の神経はくたびれ「誤字を直すことで精一杯」と言っていました。そもそも作文は個人的なものなので、集団指導には向かないのです。
私は自分の生徒には「全部書かなくていい」「一番気になった一瞬を切り取って書きなさい」と伝えています。

昔、一生懸命練習した徒競走の、ピストルがなるまでの数秒の緊張についてだけ書いた子がいました。その子にとって、運動会はその数秒に集約されていたんです。「やだ、結果が気になるじゃないの。それだけは少し書いてよ」と指導しましたが(笑)その子にとっては、結果よりも何よりも、その数秒が全てだったんですね。 最高でしたね。

 

ブログの「目次」はいらない

ブログの「目次」も私は付けていません。特に最後に「まとめ」なんて書いてあるパターンはダサいと思います。私は読書感想文で「まとめ」を書かせますが、最後の最後に、段落ごと文頭に持ってこさせることが多いです。その方がカッコイイ。ためしに「目次」がある方、「まとめ」のセクションをごっそり文頭に持ってきてみて。新しい発見があるはずです^^「転」が先でも面白い文になります。その時に気を付けなければいけないのは、適当に文を移動させてはいけないということです。移動するなら段落ごと。一段落一内容で書けていれば、少しの手直しは必要ですが、段落の大移動が好きなだけできます。例えば、桃太郎を鬼ヶ島のシーンから書くこともできるのです。

 

 

 

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