文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

こどもの病気で仕事を休むママへ

2017年5月25日
保育園から呼び出しの電話。発熱しているらしい。さて、ワーキングマザー1年生のみなさんがすることは?
リクエスト記事です。
お子さんの発病で会社を休んだワーママから、「国語教師ならこれをする!」的な記事を書いてほしいとありました。言葉を使って考えをまとめているうちに、伝えたいことが見えてきました。やっぱり私はそこに行き着くみたいです。


ワーママから「ワー!」を取ってママに戻ります


国語教師だからと言う特別なことはありません。子どもが病気となれば、パッとママに戻ります。確かに仕事が立て込んでいる時だと「ワー!マジか!?」って思いますよね(笑)まあそこで育児放棄を考えるようなママは、お子さんではなくママが病気ですから、早めに専門家に相談した方が良いです。私も小さい頃はよく熱を出す子だったので、母は大変だったと思います。自分の体験を通じてようやくそのありがたさに気付くわけです。

 

家族にとって異常事態から早く元に戻すことがママの役目


健康第一といいますが、家族全員が完璧に健康である状態ってそうそうありません。私の周囲でもそうです。たいてい、パパは疲れているし腰が痛い。ママは肩こりと偏頭痛。子どもは熱を出すし怪我もする。いつも家族誰かの指が少し切れているし、歯が痛い、頭が痛い、お肌かさかさ、かかともかさかさ(笑)と愚痴も聞かれます。
でもその状態を「普通だけど異常事態」とし、少しずつ改善していくのがママの役目だと思うんです。何しろ生活環境の主導権を握っていますからね。
子どもが病気になった時も同じ。とにかくその状態を早く抜け出るようにするのがポイントです。医者に連れて行き、病気の原因を探り、対処する方法を指導してもらう。東洋医学でも西洋医学でも「家庭の医学」でも同じです。そして、子どもが快適に過ごせるように環境を整えてあげる。そうすれば、早く治ります。
自分がもらわないこともポイントです。子どもがダウンしてもママの時間が取られるだけですが、ママがダウンすると世帯全部の機能がダウンします。そしてママがダウンすると他の家族にうつりやすくなります。
一番大切なのは予防です。ここには、もし病気になった時にどういう手順で行動するかという計画も含まれます。ワーママさんなら、パパとの協力体勢も必至。どういう連絡の取り方をするか、どこの病院に連れて行くか、どこの薬局で薬をもらうのか、これはママがダウンした時にも使えるので、パパと決めておくといいでしょう。また、パパが看護する場合に、子どもが吐いたものの処理がうまくできないという話をよく聞きます。そういうことについてまとめてあるサイトのリンクをパパと共有してもいいでしょうね。

 

異常事態はママのせいじゃない


ここも真剣に捉えすぎる人がいますね。特に赤ちゃんのママ。周囲の人が「どうしたの?」「かわいそう」と言うので余計自分を責めてしまうことも。確かに食べ物や着る服を管理しているのが一番身近なママなので、原因がそこである可能性もあると言えばありますが、程度の差はあれ、子どもは病気になるものです。このブログの最後にある『お母さん1年生 子どもが病気になったとき読む本』という本がお薦めです。
「はじめての風邪なんだね。おめでとう!」の言葉に救われますよ。

 

さて、会社を休んだぞ!


私も自宅仕事ではありますが、一応ワーママ。子どもが病気の場合は仕事を休みます。ただ、会社勤めではないので、子どもが心地よさそうにスースー寝ている時はガーッと作業が出来ます。
まずは、「優先順位リスト」ではなく「最低限リスト」作りをお薦めします。この二つは似ているように思うかもしれませんが、心理的影響が全く違います。幼稚園を年間40日も休んだ子どもを育てた私が言うので信じてください(笑)
「優先順位リスト」にすると「できたら、これもしたいなー」という項目が顔を出します。特にサラリーマンママだと「久しぶりに家にいるから前から気になっていたあれも……」「この企画をゆっくり練りたかったのよね」なんて思ってしまうことが多いようです。たいていそんなところまではとてもできません。結果「できなかった」という気持ちが強くなるんですね。それを子どもの発熱のせい、そして「ママは損」という結論にしてしまう流れになる。なので最低限リストがお薦めです。

この3つだけ連絡ついたら、あとはなんとかなる!
そんな最低限リストを作ります。私の場合はそんな格好いい仕事はしていないので(笑)こんな感じです。

これだけ(笑)
実際、子どもが2回入院した時と、旦那が救急車で運ばれ入院した時はそうしました。結局、病院に見舞いに行くまでの移動時間に、生徒の作文の添削作業をしたら、何の滞りもなく仕事に支障がない状態でした。むしろ、平常時より時間がなくタイトな分、集中力がついたんでしょうね。ま、集中力を付ける為に家族に病気になってほしいとは思いませんが(笑)
また、受講生の保護者の方々から、励ましのメールをいただき、心強かったのを覚えています。

 

余裕を持つ


子どもが発熱したら、「数日休む覚悟」をすることがポイントかなと思います。「明日には治る」なんて甘い予測を立てると、治らなかった時にストレスになりますし、子どもを責めてしまいかねません。むしろ「数日覚悟」が二日で治ったら「早く治って良かったね!」となりますしね。
とにかく、振り回されること前提に生きていると、後々楽です。これはママが自分の時間を手放すことではありません。むしろ『母として人間力を強化する講座』だと考えると、へたな自己啓発書よりずっとずっと実践的です。

 

課題を間違うな!


今起きていることは「病気の子どもに時間を取られた」という課題ではなく「病気の子を一日も早く治す」という課題です。
私は一日の予定をしっかり決めているのですが、息子や旦那の都合で必ずと言って良いほど毎日書き換えられます。
小学生の時は、いきなり「友達連れてきた!」と男子8人連れて来たり、保健室から連絡が入って「怪我をしてへこたれているので迎えに来て下さい」とか、友達とのトラブルで「ちょっとママ同士話し合いましょうか」とか、朝になって「今日、図工でお金集めるんだった」と、何日も前のお知らせを見せられるとか(笑)むしろイレギュラーの方がメインでした。最初のうちはそのたびに「ワー!マジか?」って思いましたけど、こういうドタバタ劇って、じじばばに話すと喜ばれるんですよね。女の子のお母さんたちにも異様にウケるし。なのでだんだんと「今日はネタはないのか?」とまで思うようになりました。
中学高校と、さすがに警察にはお世話になりませんでしたが、色々な事件を起こし、そういう状態は続きました。
大学生になった今、バッグ(しかもヨット用)の中から1週間前のサンドイッチが出てきても、動じません(笑)さすがにフナムシは嫌いなので「ヤツだけは家に持ち込むなよ」と言っています。
イレギュラーな状態に対応していくことで、母として強くなっていきます。

 

普段出来ないことならむしろ子どもとの時間を大切に


さきほど、ワーママほど普段できないことをしたがると書きましたが、ワーママが普段できないことは、部屋の片付けでもカーテンの洗濯でもありません。そうです、あれほど「足りてないんじゃない?」と気にして、専業主婦にコンプレックスを持っていたのでしょう?
お子さんの手をつないで「だいじょうぶ。もうすぐ治るよ」と声をかけてあげるとか、好きな絵本を何度も何度も読んであげるとか、一緒にDVDを見るとか。感染症の場合は気をつけながらですが、スキンシップも、普段取れていない分を思い切り取り戻すチャンスです!

 

そんなママにお薦めの本


まずはこちら。
はじめての風邪なんだね。おめでとう!」の言葉に救われますよ。
お母さん1年生 子どもが病気になったとき読む本

単行本(ソフトカバー) – 2010/12/10
梶谷 まきこ (著), 山田 真 (監修)

そして私のバイブルから1冊。自分がちょっと不調な場合にも役立ちます。

 
おばあちゃんの手当て食―自然の力で癒す食の処方箋
単行本 – 2007/6
梅崎 和子 (著)

 

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