文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

中学生よ。この夏これを読め。メンタリストDaiGoの『自分を操る超集中力』

2017年8月10日
メンタリストDaiGoと言えば、私は心理学を使ったマジシャンだというイメージがあったのですが(笑)ニコニコ動画で、ノート術なども展開。これはなかなか中学生向きかもしれません。もしくは中学生レベルの大人向け(笑)

 

中学生との時間管理な夏


この夏、中学生たちと「手帳を使った時間管理術」に挑戦しています。能率手帳のNOLTYプランナーズ様の協力で「インターネットでも手帳による時間管理指導ができるか?」という試験的な取り組み。とにかく「手帳が初めて」という子が大多数の中でこのプログラムは始まりましたが、現在は「まず時間管理の基礎、記録と反省」に取り組んでいる段階。感触はとても良く、一日の予定も立てずに、部活と宿題をなんとなくこなしていた生徒達が、毎朝行動宣言をし、それを消化、達成しようと、時間や取り組み方を工夫しています。生徒は、日々の行動宣言と反省を報告してくるのですが、次々と課題をこなす生徒の報告を見て、私も「しっかりしなくちゃ!」と刺激をもらっています。
手帳に見える時間管理は、2次元的。例えば「デキる人の手帳」のような特集が誌面で組まれた時、手帳が大好きな私はついついそのコピーに引っかかって購入してしまうのですが、それを見てもどうもピンとこない。つまりそこで平面的に見えるスケジュールは、業種の差こそあれ、自分と大して差がない。さすがに手帳歴30年ですから、そこそこの時間管理もできるように。能力の違いはさておいて(笑)では、いったいデキる人は何が違うのだ?

 

2次元ではなく3次元で時間を管理できる「集中力」


そこで気付いたのが「集中力」。例えば私の朝の日課。5時起床、6時までSkype朝活、7時まで執筆。この1時間ごとの予定を見る限り、デキる人たちの中にも似たようなスケジュールの人はいる。早起きなのは脳科学の分析からもはや常識だし、朝食も5月から見直し済。睡眠についても制覇済。では何が違う?(笑)
私は、ひとつ、ここでの集中力の差が、能力の差に直結しているのでは?と思った次第。
例えばメンタリストDaiGo。芸能人としての活動の他に、企業アドバイザーや、講演・研修事業、ニコニコ動画の放送の他、一日の読書量がなんと10冊~20冊! まあ速読法にもいろいろありますが、この量は異常。彼にとっては1年は13ヶ月分の量があるとのことで、内容が良かったら中学生の生徒達にもぜひ読ませようと、まずは教師である私がこの『自分を操る超集中力』を読みました。

『自分を操る超集中力』メンタリストDaiGo
https://goo.gl/YaZs4C

 
簡単に目次から内容をなぞると、

この3つの柱を中心に、様々な著書からの情報と、実践から導き出された考察などが合わせて書かれている。子どもにも伝わるような易しい文体で書かれているので、それは中学生にはポンと渡して良いと思われる理由

7つのエンジンは、集中力を生み出す環境の話。これをまず整えることが先決
とにかく、この手の本を読みまくっている私にとっては「知っている」ことばかりだったのだけど、「できていない」こと(笑)
それがなぜか彼にサジェストされると、スーッとできました。心理的に何か仕込んであるのに違いない(違)
いやいや、おそらく私の心が「集中力について学びたい」ということにフォーカスしているので、入ってくるのでしょう。

場所、姿勢、食事、感情、習慣、運動、瞑想。
まずこれらの環境を整えること。
特に、食後、ダラダラとリビングでテレビを見る中学生にはここにお宝情報があるような気がします。

 

アイビー・リー・メソッド


さて、私がこの本の読後、実践して、大きな成果を感じているのが5つの時間術のうち4番目の「アイビー・リー・メソッド」。彼のオリジナルアイデアではなく、20世紀前半に活躍した経営コンサルタントのアイビー・リー氏考案のメソッド。当時のアメリカ最大の鉄鋼会社ベツレヘム・スチールの社長に「成果があったら報酬を」という所謂出来高払いのような形で指導。見事に成果を上げたシュワブ社長は、25,000ドル、現在の日本の価値で言うと5,000万円を支払ったという伝説のメソッドです。
このメソッドだけポンと渡されたら、私は他のメソッドと同じように聞き流していたかもしれませんが、DaiGoさんの話術にかかったまま取り組んでみたせいか、かなり良い成果を生んでいます。

  1. 紙に「明日やるべきこと」を6つ、メモする。

  2. その6項目を重要だと思われる順に番号を振る。

  3. 翌日、このメモの順番に従って仕事を進める。

  4. もし全部できなかったら、悔やむことなく忘れる。

  5. その後、明日のための6つの項目を新しくメモする。

  6. 1~5を丁寧に繰り返す。


どうでしょう?このテの時間術やセルフコントロールの本を読んでいる人には当たり前すぎる話ですよね?
でも、このメソッドの凄いところは次の鉄則なのです。

1つの作業が終わるまで、断固として次のことをやらない


この結果、何が起きるか? そう1番やるべきだったことが、必ず終わるということ!いくら何でも何もしないというわけにはいかないので、とりあえず、自分が1番に置いたことに取り組むわけですよ。これが終わるまで2番に書いたことには取り組んではいけない。結果、少なくとも必ず1は終わります。
この効果は想像以上に大きいのです。人間「あれをしなくては」「そろそろあれにとりかからなくては」と思っていることが心のどこかにあります。それが脳のウイルパワーをどんどん減らしているとのこと。だったら1番に書いてしまう。そして心にずっと引っかかっているものを綺麗さっぱりなくす!

そして、その1番、そして終わったら2番というようにこなす為に必要なものは、自律心でもセルフコントロール力でもなく、「環境」だということなのです。

 

行動を変えるときには、セルフコントロールを課すよりも、環境を変える方が必ずうまくいく


上記の言葉は、経済評論家勝間和代さんのメルマガで感動した文章で、今もさっと目に入るようにメモを受信箱に入れっぱなし。この本にも、そして「集中力作り」にはまった私が、次に読んでいる集中力の本にも書いてあることでした。

中学生の反省として、「今日はこれができなかった。明日は集中してがんばる」という抽象的なものがあります。この抽象的な反省点に対し、今までの指導法だと、せいぜい「何をいつまでやるのか、目標をしっかり立てて頑張ろう」だったと思います。そうではなく、「何をどんな順番で、しかも『どんな環境で』やるのか『決めよう』」なのです!

例えば、私の仕事なら、

こんな感じです。
中学生なら、

こんな感じです。

一つ一つの効果について、ここに書くと、著作権に触れるくらいになってしまいそうなので、中学生よ。まずこれを読んで。保護者のみなさん、買ってあげてください。

『自分を操る超集中力』メンタリストDaiGo
https://goo.gl/YaZs4C

 

 
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