文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

刃を研ぐ時間を作る

2021年5月7日

先日、高校生の授業がありました。その時こんな話をしました。

Aという木こりは、1時間で1本の木を切り倒し、1日で8本の収益。それが日中働いて精いっぱい。

ここまで聞いた私の生徒は「1日1時間増やして9本に。そうすれば、休める日が来る」と思ったそうです。言われたことしかやらない普通の高校生よりずっと良い感想です!

大人でもほとんどの労働者はこういう考えですよね。平日がんばって休日遊ぶ。バイトやパートだと、今月は出費が多いから労働時間を増やす……。昔、私もそうでした。

木こりの話の続きです。

Bという木こりは、最初はAと同じだったのだけど、8時間のうち1時間を斧を研ぐ時間にあてた。

さあ、AとBの状況は違ってきます。刃を研いだBの斧は切れ味素晴らしく、1時間で1本ではなく2本くらい切り倒せるようになってきます。

ここで「あ、じゃあ、8時間で16本切り倒せたら2倍、儲かりますね」となりますよね(笑)

でもBはそんなことはしなかったんです。彼はどうしたか分かりますか?

Bは8本切った段階で作業を終え、新たに生まれた4時間で、また刃を研いだ。

斧ではなく今度は自分磨きです。どういう木が売れるのか、どういう切り方をした物がより高く売れるのか、調査や勉強をする時間に充てます。売り市場を探す時間にもなりました。その結果、彼はその技術や知恵をまとめて、人を雇います。彼自身は1本も木を切らなくても良くなったんです。もちろん、彼の従業員も1日8時間なんて働きません。1本の木が高く売れるので、少しの時間で大きな収入になったから。

ここまで聞いた私の生徒は、ひどく感動していたのですが、Bの行動が予想できなかったことにショックも受けていました。「思いつかなかったです……」

いやー、これは彼女のせいじゃないです。日本の教育が悪いんです。
労働はとにかく美しい、我慢が大事。根性は正義。人と違うことをする人は「変」
みんな一緒に頑張ろう!

そんな教育を受けたら、発想もそこどまりになってしまいますよね。
学校の改革は時間がかかるとして、諦めます。少なくともお子さんが在学中、変化はないでしょう。では、親はどうしたらいいでしょう?

そう。親以外の大人に触れさせること。今はコロナで難しいかもしれませんが、地域の子供会の世話人さん、スポーツクラブのコーチ、お稽古の先生から、近所のお店の店主、ストリートミュージシャン(笑)とにかく自分以外の大人の存在をできるだけ多く見せましょう。映画でもドラマでもOK

本も重要。成功者だけでなく、苦しい立場にいる人の手記も読みましょう。

もしかしたらAでもBでもない木こりの姿をそこに見つけるかもしれませんよ!

そしてこれは何度もいいますが、親の意見は封印すること。
親が意見を言うと、子どもはそれが100点だと思ってしまいます。自分の親なんて、全大人の中だと30点くらいの人だと思う子にしないとね!
親を超える人間に育てる。それが子育てだと思います。

中学生、高校生も指導しています。小論文を通じて、思考を言語化すること、言語化した思考をよりよい形で表現することを教えています。海外在住の生徒、留学中の生徒が多いです。双方の国で活躍するためには、まず、母国語でレベルの高い思考ができないといけませんよね。中学生レベルの英語で、日常会話ができますが、中学生レベルの英語ではレベルの高い思考は表現できません。それと同じで、外国語での日常会話がいくらスムースになっても、高いレベルの日本語で表現できないと仕事にならないからです。

母国語だからとばかにしないで、刃を研ぎましょう。

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