文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

深く考えるくせを子どもにつけさせるには

2017年12月7日

私は考えることが大好きで、ストレングスファインダーのテスト結果でも「内省」が2位です。

ストレングスファインダーにおける内省

内省という資質を持つ人は、頭脳活動に多くの時間を費やします。内省的で、自分の頭の中で考えるのが好きで、知的な討論が好きです。
Strength アプリより

基本的に「なぜ私はそう感じる?」という自問を5回くらい重ねます。

例えば、何かについて「わー、ショック~」と思った時、
「なぜ、私はショックだったのだろう? 」と自問し「期待外れと言われたから」と出したら、次に
「なぜ、私は期待外れと言われるとショックだったのだろう? 」と自問し、「その人の前では期待以上のことをしたかったから」と出し、さらに
「なぜ、私はその人の前では期待以上のことをしたいと思ったのだろう? 」と自問し……

こんな調子です(笑)

私は理由があり、生徒にもそれを求めます。

先日の5年生の課題。
「日本に生まれて良かった」と思うことについて意見を書く課題です。
まあ、平和だから、安全だから、和食が美味しいから、色々ありますよね?大人でも。

ひとりがこう書いてきました。

「乗り物の時間が正確だから」

おお、これはチャンス。このように少し具体的な例を出せる生徒さんは、深堀りして得られる気づきに、ワクワクすること間違いなし。
ちなみにこの生徒の1回目の結論と理由はこう。

「予定時間通りに着くことは、とても大切だと思う。だから私は日本に生まれて良かった」

そこで、私から出した課題は、

どうして「時間通り」なのが「大切」なのか考えてみてください。

 

翌週、書き直してきましたよ。

「時間に正確だということは、とても大切だ。特に日本人は時間に遅れると、人に迷惑がかかると気を遣う。時間に遅れることで人の信用を失うかもしれないからだ。時間は大切なのだ。だから、私は日本に生まれて良かった」

後半、少々論理的な流れの乱れは見うけられるものの、彼女が一歩深い考察をしたことは間違いありません。

 

もうひとり。

「銃や刀の所持を禁止していること、信号がありルールを守っていること、内戦が起きないこと。つまり安全に暮らせるという点で、他の国に比べて日本は優れている」

おお、最初からまとまっています。学校だったらこれでOK出して終わりかもしれませんね。
でも、ここで、当たり前に思える「安全だから」の解答に対し

「安全だとなぜいいのか考えてみよう」

という課題を出しました。

 

翌週の彼の作文。

「銃や刀の所持を禁止していること、信号がありルールを守っていること、内戦が起きないこと。これらは、命に関わることだ。日本はこうした危険から守るルールづくりがされていると思う。またそのルールを守ろうとする文化があるように思う。」

1回目の日本に生まれて良かったのは、「安全だから」
これはごく浅い意見です。でも彼は「ルールを守ろうとする文化」の方に惹かれているということを、自分で発見しました。

課題にして一歩踏み込ませると、真意、真理に近づけます。特に自分の思想の真意に気付くことは、小学生でも大切なこと。言葉は拙くて良いんです。幼稚でいいんです。まだ子どもなんですから。でも、子どもなりに1回出した答えを深掘りする。そうすると、真意や真理に近づける。内省に導くことが大切な問いかけになります。そしてこの内省、どちらかと言うと学校でというより、家庭で身につくことなのです。

もし、お子さんが短絡的な言い方をしていたら、怒らずに(最重要ポイント)「どうしてそう思うの?」と何回か重ねて聞いてみてください。
「つまんなーい」とか「うざい」とか「やばい」とか短い語しか言わない場合も、怒らずに(最重要ポイント)「どうしてそう思うの?」と聞いてみてください。

最初のうちは「つまんないもんはつまんないもん!」と返ってくるかもしれませんが、ひるまずに果敢に挑戦してください。この深く考える方法、内省は、子どもを成長させます。そして、全ての感情の責任は自分にあると分かってくると思います。出来事と感情を区別し、自分で自分の感情に責任が持てるようになるんですね。

大人も同じですが、その話はまたいつか。

 

 

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