文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

感想文の書き方

2023年8月1日
カキマクルの松嶋です。
毎年、読書感想文の書き方の講座を開いています。
読書感想文の書き方には色々コツがありますが、それ以前に大事なことがあります。
これさえ押さえていたら、運動会などの感想文も、上手に書けるようになります。

感想文の大前提!



感想文に書くこと、それは一番感動したところだけ書くということです。
拍子抜けしましたか?
でも、案外、そうなっていない子の方が多いんですよ。

上記イラストにある通り、何があったかをとうとうと語る感想文が多いです。
例えば、運動会の作文だと、朝起きてどうだった、登校したらどうだった、午前中は何に出場してどうだった、お昼のお弁当はどうだった、午後は何に出場してどうだった、結果はどうだった、そして最後に「来年もまた頑張りたいです」
ひどい子だと、前の日のてるてる坊主制作から、当日の家族の夕飯まで書いています。

いえ、てるてる坊主が本当に重要だったらいいんですよ、家族との夕飯が本当に重要だったらいいんですよ、でもそうではなく、均一にすべてのことを書いている。それはもはや「報告書」です。

読書感想文もそうです。気になった場面を順番に取り上げた文章、それはもはや「要約」です。

そうではなく、何に一番、心を動かされたのか、それだけについて書くのが良いのです。

私が知っている最高の運動会の作文は、リレーのバトンを受け取るまでの2秒間を原稿用紙2枚に書いたものです。
走馬灯のように練習期間を思い出す。つらかった練習、すりむけたひざ。
かと思いきや、迫って来る前の走者の顔。
1位でバトンタッチなのか、2位でバトンタッチなのか、さあ、運命の分かれ道!
どうですか?めっちゃ読みたくなりませんか?

あれもこれも記録して文字数だけをかせぐのはやめましょう。
それよりも自分だけが感じたことを、深掘りし、自分だけの言葉で書く。これが最高の感想文です!
読書感想文は、基本的に、内部生にしか指導していません。
それは、その子の強みを見つけ、長期的に国語力アップの指導をしてあげたいからなのです。
気になった方は、この機会に、入会をご検討ください。
お問い合わせ