文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

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【小6・中3・高3向け】受験生が揃えるべき勉強部屋の環境アイテムまとめ

2025年9月11日
まだまだ暑い日は続きますが9月になりました。いよいよ本格的な受験勉強に入る季節がやってきました。小学校6年生や中学3年生、高校3年生にとって、この時期は学習時間が増え、集中力の持続がより求められる時期です。

勉強の効率を高めるために大切なのは、問題集や参考書だけではありません。実は「勉強する部屋の環境」が大きなカギを握っています。空気・音・香り・視覚・身体――これらを整えるだけで、同じ時間でも学習の質は大きく変わります。

1. 空気を整える(呼吸・環境系)

絶対湿度計
温度だけでなく「湿度」に注目するのが集中力維持のカギです。湿度が低すぎると喉が乾き、風邪を引きやすくなり、高すぎるとカビやダニの原因に。ただ、同じ湿度でも、その時の気温で不快指数が変わり、集中力に影響を与えます。まったく同じ部屋でも
気温が 30℃で、湿度が 50%だと、不快指数は 78.3 くらいになり、不快です。勉強する時にしんどいでしょう。なかなかやる気が起きないかもしれません。でも、気温が20℃ で、湿度が 50% だと、不快指数は65.3 で「快い」のです。勉強もはかどります。
なので、30℃の場合は、温度を下げつつ、湿度も下げればいいということが分かります。でも、いちいち不快指数を計算するのは大変ですよね。
そこで、絶対湿度計の出番です。
常に、相対湿度の数字が10~12くらいになるようにしていると、いい感じです。湿度が何%でも、温度が何度でも良く、この相対湿度が10~12なら快適というわけです。管理しやすいですよね。
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湿度をコントロールするには、夏は除湿器、冬は加湿器を使います。除湿器はいろいろなものが出ているので、好きな物を。

ただし、加湿器は注意が必要です。超音波式は、小型で机の上に置ける簡単なものもありますが、水の中にいる雑菌をそのまま空気中にまき散らしてしまうことになるので、特に受験生には薦めません。器械の中でいったん加熱除菌するタイプがおススメです。私は加熱後、UVライトで除菌できるこれを使っています。
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二酸化炭素濃度測定器
冬場、寒いので、窓を閉めて勉強していると、知らないうちに空気がこもり、CO₂濃度が上がって頭がぼんやりします。よく、冬場で窓を閉め切って、鍋パーティなどをしていると「ちょっと窓を開けて換気をしたくなる」あれです。酸素が十分にいきわたらないので、勉強にも支障が出るでしょう。
最近は手頃な価格で精度の高いものがあるのでおすすめです。数字を見ながら換気のタイミングを決めると効果的。
私は精密機器メーカーのこれを使っています。
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2. 音を整える(集中の質)

ノイズキャンセリングイヤホン/ヘッドホン

周囲の雑音を遮断するだけでなく、集中音(ホワイトノイズや雨音など)を流すのにも最適。音楽で気分を上げるのも良いですが、歌詞のあるものだと、勉強と同じ脳の言語野を使うため、複数のタスクを絶えず切り替え続けるタスクスイッチング状態になり、それぞれに集中した時より40%ほど効率が下がるというデータもあります。集中力を要するものにはむしろ静かな環境や環境音の方が有効です。
様々なノイズキャンセリングのイヤホンが出ているので、お子さんと選んでも良いでしょう。ただし、外出時には外部音を取り込むように。没入感がありすぎて、周囲の情報に気が回らないからです。歩きながらのノイズキャンセリングイヤホンは特に危険です。ノイズキャンセリングは、家の中だけで。

環境音アプリ
小鳥の声、雨音、カフェの雑踏など、自分に合った「集中できる音」を選べます。勉強時間を測るポモドーロタイマーと組み合わせると効果がアップします。
色々なものがありますが、私はもう長いことこれを使っています。
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睡眠用、リラックス用、集中用と、色々な自然音等がミックスできるのですが、集中用では「鳥のさえずり」と「木々を抜ける風の音」と集中力が増すと言われている20Hzの音をミックスしています。



3. 香りと感覚を整える(気分転換)

アロマディフューザー
香りは気分の切り替えに有効。ペパーミントやレモン系は頭をシャキッとさせ、ラベンダーは緊張を和らげます。受験期のオンオフ切り替えにおすすめです。

観葉植物
机の横に小さなグリーンを置くだけで心理的安定感が増し、気分が落ち着きます。サボテンやポトスなど育てやすい種類がよいでしょう。縁起の良い樹木とかでもいいですね!



4. 視覚を整える(机・片づけ)

デスクオーガナイザー
机が散らかっていると集中力も散漫になりがち。筆記具や付箋をまとめて収納できるオーガナイザーは必需品です。私はデスクの下に隠れるタイプの物を使っていますが、小中学生なら、自分らしいもの、かわいいもの、かっこいいものを自分で選んでデスクに置くと、モチベーションもアップしていいかもしれません。

タスクボード(ホワイトボード/付箋シート)
勉強の予定を「見える化」すると頭の中の不安が減ります。やるべきことを一目で確認できる安心感は大きいです。私は、高3の生徒には、ガントチャートの利用も進めています。


5. 身体を整える(疲労軽減)

学習用チェア
長時間座るからこそ、特に椅子は重要。正しい姿勢を保てるサポート付きチェアを選ぶと腰痛や肩こりの予防になります。私自身もデスクワークが多いので、椅子には凝っていますが、凝ってよかったと思うほど、コスパは絶大です。
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デスクライト(昼白色・調光可能)
自然光に近い昼白色がおすすめ。調光できるタイプなら、夜はやや暖色に切り替えて目を休めることもできます。



注意点 親が勝手に最適化しない

受験期の学習効果を高めるには、ただ「勉強時間を増やす」だけでは不十分です。空気・音・香り・視覚・身体の5つを整えることで、効率が飛躍的に上がります。すべてを一度に揃える必要はありませんが、まずは「自分の集中が切れやすいポイント」に合わせて一つずつ導入してみるのもよいでしょう。

ただし注意したいのは、親が一方的に子どもの部屋を“快適化”しないことです。「良かれと思って加えた工夫が、子どもにとっては逆にストレスになる」ということもあります。たとえば、アロマは気分を切り替えるのに役立ちますが、子どもが嫌いな香りであれば逆効果です。照明や音の感じ方にも個人差があります。

だからこそ、部屋を整えるときは「子どもと相談しながら」取り組むことが大切です。夏が終わり、受験期のスタートラインに立つこの季節の変わり目こそ、環境を見直す絶好のタイミング。ぜひ一緒に話し合いながら、集中できる学習空間をつくっていきましょう。応援しています。
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