文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

コロナ禍でマスク越しのコミュニケーションが子どもたちに与えた影響

2023年3月10日
この春、高校を卒業した生徒が「私たちの高校生活は丸々3年、コロナの影響で出来ないことばかりだった」と話しているのを聞いて、本当に不憫に思いました。
もう一つ気がかりなのは、この3年間乳幼児期だった子どもたち。
既にあちこちの機関でコロナの影響の結果が報告されていますが、
主にコミュニケーションにおいて失ったものの影響は、
これからその子達が保育園や幼稚園に上がることで、だんだんと明らかになっていくでしょう。

乳幼児期のコミュニケーションは、視覚優位です。
言葉を発する大人の口を見て、発音を真似して、言葉を学習していきます。
例えば「いいこね」という大きな口の動きを目で追い、発音を真似し、またその表情から
その言葉は良いことか悪いことかという情報も受け取ります。
特に、初めてその言葉に接する子供達にとって、
それがマスク越しだと、いくらジェスチャーで補っても、マスクは大変な障壁となります。
本当は、親がマスクを外した状態で、
通常以上に大きな口の動きで話しかける必要が出てくると思います。

人間は、教科書で母国語を習う(国語のこと)前に、
数々のコミュニケーションを通じてその基盤を培います。
基盤がないと、その上に何も載りません。

親子のコミュニケーションなくして、国語力どころじゃないんです。
国語力がないと、算数や理科の問題も解けないのです。

言葉の形成時期に、マスク越しに言葉を聞いたり見たり聞いたりしていた3年間は、
子どもたちに大きな影響を及したに違いありません。
この3年間のフォローは、はたして今から間に合うのか!?という心配すらあります。
両親共働きの時代、子供がマスクをした保育士と一緒にいる時間が長かった赤ちゃんほど、
これから気をつけてあげる必要があると思います。
私は専門家として、そして一人の大人として、フォローしていきたいと思っています。

4月3日年長コースを始め、1年生から6年生まで。新学期開講です。
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