文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

習いごとでスケジュールをパンパンにしない

2022年10月29日
今日は、習いごとでスケジュールをパンパンにしないということについて。
私の生徒でもそういう子が多いんですが、まず毎日予定があるパターン。
例えば、月、水、金曜が塾、火曜はピアノ、木曜が水泳、土曜はサッカー、日曜はプログラミング教室……など。とにかく、毎日何かやることがある感じです。
かく言う私も実はそうでした。50年も前に!(笑)
月曜日がピアノ、火曜日がそろばん、水曜日が習字、木曜日が英語、金曜日がお絵かき。
運動が入っていないのがポイントで、そういう人間に育ちました(笑)

また1日の中でもスケジュールがパンパンになってる子もいます。
学校から帰ってきて、ランドセルを塾のバッグに持ち替え、塾に向かうだとか、オンラインの授業を休憩時間なく受講するだとかです。

何かを習った時には、それを定着させる時間も必要です。
例えば30分の講座をオンラインで受けたら、その後、今、何を学んだのか、自分のノートや答案を見ながら見直す時間が必要です。
特にオンラインとなるとURLを切り替えるだけで次の授業には行けるのですが、隙間なくパズルのように埋めていませんか?

大学の単位、実は家庭学習とセットなの知ってます?
ざっくり言うと、15時間の事前学習、15時間の大学授業、15時間の復習。この45時間で1単位取得なんです。新要項で少し変わりましたが、おおむね言いたいことは一緒です。
何かを習得するために、例えば、オンラインで英語を1時間習うなら、予習に1時間、復習に1時間使って、やっと習った1時間分の学習が身につくイメージです。
ピアノやスポーツのような手続き記憶的なものは、もっと均さないといけません。1週間に30分の練習では身につくわけはなく、毎日20分~30分の練習が必要になります。

大人でも、会議と会議をパズルのように詰められたら、会議で決まったことを整理したり、今から自分が取るべき行動についてスケジュールを立てたりする時間が取れませんよね。
それと同じで、子どもも、準備をする時間や、学んだことを定着させる時間が必要です。

何もかも習わせたい、勉強もお稽古もスポーツも芸術も、全部身に付けさせたい気持ちは分かりますが、このように詰め込んでいると、消化をする時間がなく、消化不良になり、結果、どれもこれも身につかないことになりかねません。

ちなみに、ピアノ、そろばん、習字、英語、お絵かきを習っていた私は、今、何が残っているかというと、毎日練習したピアノだけ。しかも技術ではなく「譜面が読める」「絶対音感」この2つの要素だけです。

これくらいがちょうどよいという目安を言うと、皆さんびっくりされますが、何かをするのは週3日。
残りの4日は何もしない日を作りましょう。
想像とは逆で、ぼーっとすることでクリエイティブな脳になります。
デフォルトモードネットワークを健全な形に育てるためにも空白の時間が必要なんです。
また、詰め込みすぎると自分で行動できない受け身の脳になってしまいます。

とにかく、色々な意味で、ゆったりしましょう。ゆったり。
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