インプットとアウトプットの間にある最も大切なプロセス
2017年1月5日
もうすぐ冬休みも終わりですね。最後の連休は家族で遊びに出かける予定がある人も多いでしょうね。それでは、週末はそのように過ごすとして、明日、ぜひ、親子で本屋に出かけてみて下さい。
「読書」に関しての衝撃の統計結果を知りました。平成25年度、文化庁の「」国語に関する世論調査」の結果ですが、調査した約2000人のうちおよそ半数(47.5%)が、「1か月に1冊も本を読まない」と回答したそうです。
「1か月に1冊も本を読まない」!!!
かなりの衝撃でした。
私の受講生には本が好きな子が多く、読書量もとても多いです。
平成24年度全国学力学習状況調査によると、小学生は1ヶ月に平均10冊の本を読んでいるそうです。小学校時代は本を読んでいた人達、いったいどうしてしまったのでしょう。
一昨年の12月に放送されたNHK『クローズアップ現代』
番組では、これは単なる読書離れというようなものではない危機的な状況であること、そして、スマホの普及が原因の一つであるというとらえ方をしていましたが、20万冊の蔵書を持つ、コメンテーターの立花隆さん曰く、大切なのはスマホの向こうにある「人類の持っている知識全体」の活用方法であること、それに必要なのは思考力、そしてその形成に、やはり「読書」はとても重要であることを語っていました。
番組では、小論文を書く実験が行われておりました。立花隆さんは否定していましたが最近の大学生は、インターネットを駆使し、検索をする速さがあり、情報を集める能力は昔より大きいそうです。
しかし、小論文ですから、当然、自分の意見も書くのですが、「これが果たして意見といえるのか?」という文ばかりで、私も正直驚きました。
まず、ネットで検索したことを並べているので、テーマが若干分散します。それはそのはず、ネット記事は、その執筆者によるものですから、微妙に論点がずれるのですかれん。
こんな意見なら、私の生徒の方がよっぽど素晴らしい意見を書くわと思ったくらいです。
あなたは、インプットとアウトプットの間にある最も大切なプロセスが言えますか?
人間は情報をインプットし、自分の情報としてアウトプットするまでに、「熟考する」というプロセスを経ています。情報は情報です。材料とヒントです。その材料とヒントを得て、何をどう思うか、そこからは人間のすべきことです。ところが、最近では、表面的な話をいくつかつなげて、それが自分の意見であるふうに錯覚する人が増えているそうです。ブログでも何でも、「こういう情報があったよ」とそのまま流すことで、まるで自分の意見を述べたかのような振る舞いをする人が増えていますよね。大学生の間では、ネットをコピペした小論文が多いということも問題になってずいぶん経ちます。たしかに、少し前までは、情報収集力が生命線でした。その情報を知っているかどうか、インターネットを駆使できるかどうかが、とても重要でした。しかし、今、だれもがネットにアクセスし、必要な情報を拾えるようになりました。検索ぐらいなら、小学生にだってできるのです。一番大切なのは、それらを自分のものにすることです。
インプットし、熟考して、アウトプットする
このプロセスを習得するのに、一番良いのはやはり「読書」です。
読書の大切さについては、ホームページでも、ブログでも、メールマガジンでも、何度も話しています。脳科学的にも、読書は重要だと言われます。また、就学前に読み聞かせなどの読書活動をした子どもが、その後、意識や能力が高くなることも統計で発表されています。しかしながら、読書の習慣というものは、一朝一夕に身につくものではありません。だからこそ、もし、まだ身についていないのであれば、将来、習慣になるように、今すぐに行動しましょう。
親子で本屋に行きましょう。図書館に行きましょう。最近の本屋や図書館の環境は、本当に素晴らしいですね。お洒落で清潔ですし、開放感もあります。コーヒーを飲める本屋、食事や仕事もできる図書館もあります。きっと、親御さんもはまると思いますよ。また、読書量0のお子さんには、いきなり難しい本を与えるのではなく、好きな本、そして薄くて読み切れる本からスタートするのが良いでしょう。映画やドラマの原作本などが入口でも良いと思います。さあ、今日にでもぜひ、本屋に出かけてみて下さい。
参考
NHKクローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3592.html
子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究 報告書〔概要〕
http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/72/File/kouhyouhappyou.pdf
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驚愕!! 1ヶ月に1冊も本を読まない若者の割合
「読書」に関しての衝撃の統計結果を知りました。平成25年度、文化庁の「」国語に関する世論調査」の結果ですが、調査した約2000人のうちおよそ半数(47.5%)が、「1か月に1冊も本を読まない」と回答したそうです。
「1か月に1冊も本を読まない」!!!
かなりの衝撃でした。
私の受講生には本が好きな子が多く、読書量もとても多いです。
平成24年度全国学力学習状況調査によると、小学生は1ヶ月に平均10冊の本を読んでいるそうです。小学校時代は本を読んでいた人達、いったいどうしてしまったのでしょう。
一昨年の12月に放送されたNHK『クローズアップ現代』
番組では、これは単なる読書離れというようなものではない危機的な状況であること、そして、スマホの普及が原因の一つであるというとらえ方をしていましたが、20万冊の蔵書を持つ、コメンテーターの立花隆さん曰く、大切なのはスマホの向こうにある「人類の持っている知識全体」の活用方法であること、それに必要なのは思考力、そしてその形成に、やはり「読書」はとても重要であることを語っていました。
情報収集力ばかり長けた若者達
番組では、小論文を書く実験が行われておりました。立花隆さんは否定していましたが最近の大学生は、インターネットを駆使し、検索をする速さがあり、情報を集める能力は昔より大きいそうです。
しかし、小論文ですから、当然、自分の意見も書くのですが、「これが果たして意見といえるのか?」という文ばかりで、私も正直驚きました。
まず、ネットで検索したことを並べているので、テーマが若干分散します。それはそのはず、ネット記事は、その執筆者によるものですから、微妙に論点がずれるのですかれん。
こんな意見なら、私の生徒の方がよっぽど素晴らしい意見を書くわと思ったくらいです。
あなたは、インプットとアウトプットの間にある最も大切なプロセスが言えますか?
人間は情報をインプットし、自分の情報としてアウトプットするまでに、「熟考する」というプロセスを経ています。情報は情報です。材料とヒントです。その材料とヒントを得て、何をどう思うか、そこからは人間のすべきことです。ところが、最近では、表面的な話をいくつかつなげて、それが自分の意見であるふうに錯覚する人が増えているそうです。ブログでも何でも、「こういう情報があったよ」とそのまま流すことで、まるで自分の意見を述べたかのような振る舞いをする人が増えていますよね。大学生の間では、ネットをコピペした小論文が多いということも問題になってずいぶん経ちます。たしかに、少し前までは、情報収集力が生命線でした。その情報を知っているかどうか、インターネットを駆使できるかどうかが、とても重要でした。しかし、今、だれもがネットにアクセスし、必要な情報を拾えるようになりました。検索ぐらいなら、小学生にだってできるのです。一番大切なのは、それらを自分のものにすることです。
インプットし、熟考して、アウトプットする
このプロセスを習得するのに、一番良いのはやはり「読書」です。
読書の大切さについては、ホームページでも、ブログでも、メールマガジンでも、何度も話しています。脳科学的にも、読書は重要だと言われます。また、就学前に読み聞かせなどの読書活動をした子どもが、その後、意識や能力が高くなることも統計で発表されています。しかしながら、読書の習慣というものは、一朝一夕に身につくものではありません。だからこそ、もし、まだ身についていないのであれば、将来、習慣になるように、今すぐに行動しましょう。
そうだ本屋に行こう
親子で本屋に行きましょう。図書館に行きましょう。最近の本屋や図書館の環境は、本当に素晴らしいですね。お洒落で清潔ですし、開放感もあります。コーヒーを飲める本屋、食事や仕事もできる図書館もあります。きっと、親御さんもはまると思いますよ。また、読書量0のお子さんには、いきなり難しい本を与えるのではなく、好きな本、そして薄くて読み切れる本からスタートするのが良いでしょう。映画やドラマの原作本などが入口でも良いと思います。さあ、今日にでもぜひ、本屋に出かけてみて下さい。
参考
NHKクローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3592.html
子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究 報告書〔概要〕
http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/72/File/kouhyouhappyou.pdf