文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

増えすぎた子どもの習いごと。どうする?

2019年10月24日
子どもの習いごと。気が付いたら4つも5つも習わせてた。将来何かの役に立つかもと初めてみたけれど、どんどん増えて送り迎えだけでも大変。塾が始まると、もう無理!でもどれもやめたくないと子どもは言うんです。そんなお母さんの相談も増えてくる秋。一番の問題点は子供にとって一番重要な「ボーっとする時間」がなくなることです。

 

こんなパターンにおちいっていませんか?


「将来何かの役に立つかも」
「英語ぐらいは話せないと」
「運動も何か習っていた方が」
「上の子がやっているのを見て下の子も」
「芸術的なこともひとつくらいは」

そんな理由で、子どもの習いごとは増えていきます。

多分、私の母もそうだったんだと思うのですが、私自身も小学校1年生のころ、

月曜日はピアノ
火曜日はそろばん
水曜日は習字
木曜日は英語
金曜日は絵画

と毎日習いごと漬けでした。将来何かの役に立つと思う親心。今、直接役に立っていることは、ピアノと絵画ですね。ピアノ少し弾けますし、絵も少し描けます。でも、職業にはなっていませんし、ピアノと絵だって、大人になってからスタートした人でずっと上手な人が大勢います。皆さんはどうですか?子どもの時の習いごとが、そのまま職業になっている人は、それほど多くないと思います。

一方、私が本当の意味で習って良かったと思っているのはピアノで、それは、集中してじっとしている力と、何かを習得するために必要な計画を自力で立てる力が付いたのと、しつこく失敗個所を克服する方法を学んだからです。ピアノで学んだこの3つは、私の人生全体に大きく影響を与えているといっても過言ではありません。みなさんもそんな存在の習いごとはあるでしょう。

では、増えすぎた習いごとについて、次の3つのポイントを見直してみましょう。

 

ポイント1 その習いごとで身に付くことは何か考える


例えば空手や柔道などで身に付くものは、技術だけではありません。精神などもそうですし、協調、謙虚さ、強靭な精神もそうでしょう。

もちろん、特別な才能がある人は別ですが、それでも、サッカー選手が俊足を活かしてラグビー選手になることもありますよね。要は、習わせる種目名や楽器の種類などではなく、その根底に流れていることを、子どもに身につけさせたいと思うかどうかです。

そうなると、いくつもいくつも習わせなくても良いということが、まずわかると思います。

 

ポイント2 主体性が育たたない分刻みのスケジュールはやめる


次に注意が必要なのは「振り回されている感」がないかどうかです。学校から帰ってきてすぐ休む間もなく習いごとに出発したり、中には、一日に2つも掛け持ちしている子がいて、移動中に車で食事をとるような状態。子どもに一番つけさせたいといわれている「主体性」も何もあったもんじゃありません。「次、ピアノだよ。あ!宿題してないんじゃない?(汗)」なんてことになっていませんか?

習いごとによっては、家で毎日練習する必要があるものもあります。これは、本当の意味で習ったことを定着させる大切な時間です。この時間も取れないほど、他の習いごとを詰め込んでいませんか?

最終的には、子どもが自力で、必要な練習カリキュラムを自分で組めるようにしたいもの。最初は助けが要りますが、何回も繰り返すと、「よしまずは、毎日、素振りを100回しよう」「毎日、ピアノを20分弾こう」などと、自分で計画を立てられるようになります。こういうチャンスが習いごとにはあるんです。そこをつぶしてしまってはいませんか?

 

ポイント3 ボーっとする時間を作る


4年生ともなると、ここに「学習塾」が割り込んできます。学習塾についても同様で、必要でもないのに「子供を預けられて勉強もできて一石二鳥」と学童代わりに入れる親も増えてきています。以前勤めていたので言えるのですが、ほとんどの小学生学習塾はゴール駅が中学入試。そしてこのレールに乗ったら、降りるのには本当にエネルギーを使います。

4年生のうちは算数と国語の二科目だったものが、6年生に向かって四科目に増え、宿題も倍増。日曜や祝日には模試も入り、小6時は、週のうち5日間、しかも何時間も塾に取られます。

大切で貴重な10代の3年間を、塾に投資していいかどうか、家族で話し合いましょう。子どもによっては、ゴール駅を高校入試にして、まったく問題ない場合もあります。むしろおくての子は中学入試に照準を合わせるより、ずっと無理なく受験できる場合も多いのです。

この学習塾の存在については、子どもが小さいうちから頭に入れておいて、本当に我が家に必要か常に考えておくと良いと思います。

習いごとに話を戻しますが、子どもに必要なのは、主体性をはぐくむ時間。想像力を鍛える時間です。そのために必要なのが、実は「ボーっとする時間」なのです。この時間がないと、子どもは主体的に創造的に育ちません。他人に振り回されない時間、自分でコントロールする時間、または、時計を見るのも忘れるほど好きなことに没頭する時間です。

 

増えすぎた習いごとの立て直し方


これらのポイントから、まずは増えすぎた習いごとを見直してみましょう。

ポイント1 その習いごとで身に付くことは何か考える
ポイント2 主体性が育たたない分刻みのスケジュールはやめる
ポイント3 ボーっとする時間を作る

まずはポイント3の「ボーっとする時間」を週に一日は入れましょう。しばらくすると、その価値が親子にしっかりと分かるでしょう。必然的にポイント2が必要になりますね。明らかに詰め込み過ぎの場合は、ポイント1に沿って、同じことが身に付くと思われる習いごとをどれか一つに絞りましょう。いっぺんに減らすと子どももとまどいますから、学期ごとに見直しても良いでしょう。

 

芸術系の習いごとは1つ捨てずに取っておく


芸術系の習いごとは捨てずに、1つ取っておくことをお薦めします。
それは、芸術というのは「人と違ってなんぼ」という価値観を与えるものだからです。
学校や塾で教える概念は一線を画しますよね。
これが多様性を認める素地を作ります。
これからの教育には「アート」が重要になってくると、教育業界でも話題が上がっています。

 

 

さてこの流れで宣伝ですが(笑)
私の教材は、お稽古と両立できます。受講生でも両立している子が大勢います。

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