文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

子どもから手を放し、失敗するチャンスを作る

2021年4月12日
突然ですが皆さんのお子さんは自転車に乗れますか?
どのようにして乗れるようになりましたか?
ご自身の場合はどうだったか、思い出してみてください。

はじめは、補助輪を付けていて転倒する「機会」もなかったかもしれませんが、いざ補助輪を外したらさあ大変。何度も転び、泣きながらも自転車を起こし、それでもやめようとは思わなかったでしょう。

親ができることと言ったら、サドル後ろの荷台を握る手を少しずつ緩めること、後ろから「頑張れ頑張れ」と声をかけること、そして支えが不要になったら離れて応援すること。それくらいですよね。

これ、何事についても同じです。

人間、実は失敗からしか学べません。いやー、成功からだって学べるよ?と思うでしょう? でも、成功の陰には何倍もの失敗があり、それらの失敗を取り除いた選択肢がいわゆる成功への道なのです。で、その道が成功の道だと分かるためには、他の道が失敗だと分かる必要があるんです。

ちょうど、自転車でバランスが取れるようになれる過程と似ています。こうしたら右に倒れてしまった。逆にしたら今度は左側に倒れてしまった。今度こそと思い、やっと左右のバランスが取れるポイントが分かったと思ったとたん、道路に小石が!(笑)様々な道路の条件によりバランスは変わります。それだけでなく、周囲にも目を配らなくてはいけません。段差のある時はこうする、坂道はこうする、子どもたちは様々な経験を通して自ら体験していくのです。こうして学んだことはたいてい忘れません。

しかし親としては、子どもに失敗はさせたくない。だから最短ルートの成功への道を教えたくなってしまいます。例えば、勉強などは、小学生のあいだはかろうじて親ができますので(笑)教えたがります。勉強そのものだけでなく、勉強方法もしかりです。こうしたらいい、こうやったら効率的とつい口を出したくなります。でも、そうやって失敗以外の方法を親がパッと教えてしまうと、恐ろしいことに失敗を経験しないことになるんです。

そうやって、無事に?安全に?育った子どもは、その結果、主体性のない子になってしまいます。挙句の果てには、親の顔色をうかがい、親の好きそうな答えを出すようになります。

私は32年間子どもの作文を指導していますので、実は作文を読めばそう育ったかどうか分かります。

そうした子は、大学生になっても、社会にでても「仕事がうまく行かないのは会社のせい」「私をこんなにしたのは親」というような子になってしまうんですね。ある意味「こんなにしたのは親」は当たっているかもしれません。でもそれを口に出して恥ずかしいと思わない人になってしまうんです。自分の性格など小学生でも直せるというのに。

そう、自転車の時のように、親ができることは「手を放すこと」「遠くから応援すること」
子どもに、もっと自由に、失敗する「機会」を与えてあげてくださいね。

まずは、がっちり握っている荷台の手をゆるめてみてください。

 

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