文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

子どもに読解力をつける為に親ができる3つのこと

2018年3月12日
「うちの子、読解力がないみたいなんです。」

塾や業者のテストを受けた結果が出る時期に、このような相談がぐんと増えます。

答えは簡単です。読解力の基本は家庭で作るのです。
今日はそのお話をしますね。

塾や業者のテストでは、長文を読ませ、内容が理解できているかどうかで「読解力」を判断します。
段落構成や、登場人物の気持ち、著者の意図などについて考えさせ、選択肢の中から答えを選ばせたり、短文や長文で書かせるといった方法で解答させます。
ここまで読んで、分かる人には分かったでしょう。

そう、一口に「読解問題」と言っても、そこにはさまざまな要素があるので、まずは、自分の子どもはこの中の何が弱いと判断されたのかを見極めなくてはいけません。

1 文章の構造を理解する力
2 登場人物の気持ちを汲み取る力
3 著者の意図を汲み取る力
4 選択肢の中から答えを選ぶ方法
5 短文で答えを的確に書く方法
6 長文で答えを論理的に書く方法


」と「方法」があります。
1~3は「力」で4~6は「方法」です。
塾や家庭教師などでは、4~6の「方法」を教えてくれます。いわゆるハウツーですね。
そして、ここが重要なのですが、「方法」の力不足で減点されている子の場合は、「方法」さえ教えたら魔法のように伸びます。だって知らなかっただけなのだもの。

大きな業者テストの結果、落ち込む家庭のほとんどがここの減点です。
つまり、解答慣れしていないので、解けていないように見えるだけなんです。
「うちの子、全国平均以下だった!」と慌てるお母さん。焦らずに原因をしっかり探しましょう。

そして、1~3の力は、まあ塾でも付きますが、実はその基本は家庭でこそ身につくものです。
文章の構造や、登場人物の気持ち、著者の意図。
これらは、どうやって身につくかというと、ずばり、まずは家庭での「会話」、そして「読書」です。

1 家庭での会話


家庭での会話はかなり重要です。
今日は子どもに「早くしなさい」しか言わなかった。
そんな家庭で、子どもの読解力が付くわけがありません。
身の回りに起きていること、ニュース、自然現象、学校での出来事などについて、親子でたっぷりじっくり話し合うことが大切です。
そして、その環境を整えてあげるのが親の役目ですね。
まずは家庭の安定。安心して子どもが自分の気持ちを話せる環境です。
それは、大家族でも母子家庭でも同じです。

会話の時間を作ることも大切ですね。食事の時間でもお風呂の時間でもいいので、たっぷり会話しましょう。

2 読書


読書の重要性については、もう本が書けるほど語りたいことが多いです。
そして、まとめて話すのもいいのですが、色々な場面でお話しした方がよさそうなので、これからもブログ記事の中にちりばめていきますね。

私の夫も同業者なのですが、二人の統一見解というか、仲間内での意見。
一言でいうと、
頭の良い子の中には、まれに本を読まない子もいるけれど、本をよく読む子で、頭の悪い子は見たことがない。
です。
教師歴30年の私と、40年の主人が同じ意見です。(2021年現在)
親自身が本を読むこと、子どもが小さいうちは子どもと一緒に読むこと、感想を語ったり、意見をもらったり……。
そういうことは家庭でしかできません。
家の中に本がたくさんあることも重要な要因です。図書館で借りるのでも構いません。本をたくさん与えましょう。

そして、ここがポイントなのですが、こうして会話と読書で「力」の方を付けておけば、「方法」という技術を習得することにより、読解力は伸びていくと、私は考えます。

何かそういう本があったと本棚を探したらありましたありました。
紹介しますね。
 

『小学生のための読解力をつける魔法の本棚』
中島 克治 (著)
小学館

魔法のように読書の習慣を付ける方法はありませんが、 魔法の本棚ならあります。
この「魔法の本棚」を時間と労力をかけて親が用意してあげましょう。

本書は、麻布学園国語科教諭の中島先生が、 教師生活の中で培った、読書に対する経験をふまえ、 家庭でできる読書術を紹介しています。

私は麻布学園の図書室を拝見したことがあります。
2021年5月末の時点で蔵書数は約7万7千冊。(麻布学園ホームページより)
AVコーナー、レファレンスコーナー、PCコーナーも充実しており、 本当に素晴らしい、そして羨ましい環境です。

日本の将来を背負って立つ子ども達が、 この図書館で何不自由なく素晴らしい書物と時を過ごす贅沢を思う時、 美しい、羨ましいと思うと同時に、この環境を作り、整えてきた、創設者や教職員の尽力に感動します。

こんな図書館は無理ですが、 家庭でできるサイズで、いろいろな読書術が紹介されていますので、ぜひ、読んでみてください。

 

3 見守ること


ここへ来てやはり精神論になってしまうのですが、この「見守る」がなかなかできない保護者の方が多いです。
ついつい口をはさんでしまう、手助けしてしまう、先回りして「こうすればいい」と言ってしまう。
そういうことはありませんか?

本に関しても同じです。
「この前買ってあげた本読んだの?」「そんな本ばかり読んで」

私も親ですから、そういう気持ちは本当によく分かります。
そこをぐっとこらえて、子どもを見守る。これがとても大切です。

例えば会話をする時に、子どもはまだ子どもなので(笑)拙い幼稚な意見を言うでしょう。
それを頭ごなしに否定しないことです。
最後までしっかり聞いてあげる。大人と大人の関係でも重要なことですよね。大人と子どもの関係であってもこれは重要なことです。
信頼して先回りしない、手を出さないのも大切。
親の手を借りず、自分の力でできたことを、子どもは一生忘れません。

 

 
以下、中国語に直した文章を掲載します。

 

为培养孩子的读解能力,父母能做的3件事

 

“我们家孩子好像读解能力不怎么强。”

补习班等出测试结果的时期,像这样的咨询就会一下子多起来。

答案很简单。读解能力原则是在家庭当中培养的。
今天就和大家聊聊这方面。

补习班等测试让孩子们读一段较长的文章后,通过是否理解其中内容来判断孩子们的“读解能力”。
通过思考段落构造、登场人物的心境、作者的意图等从选项中选择出正确答案,或通过书写短文或长文的形式来进行解答。
读到这里,明白的人应该就明白了吧。

对,用一句话来说就是“读解问题”,但其中却包含了各种因素。首先,要看清楚您的孩子在哪方面被判断是薄弱环节。

1 理解文章构造的能力
2 领会登场人物心境的能力
3 领会作者意图的能力
4 从选项中选择答案的方法
5 用短文恰当书写答案的方法
6 带有伦理性地用长书写答案的方法

以上分“能力”和“方法”。
1~3为“能力”,4~6为“方法”。
补习班或家教等会交给孩子4~6的“方法”。也就是如何去做。
这固然重要,但如果孩子是因为不知道“方法”而被减分,那么只要告诉他“方法”就会跟施了魔法一样成绩直线上升。因为是不知道方法嘛。

大型测试结果不如意的绝大多数家庭的孩子都是在这里减分的。
也就是说,因为还没适应如何解答,因此看上去好像不会解答一样,仅此而已
“我们家孩子,全国平均分以下!”当母亲的就慌神了。这个时候不要着急,好好找找原因。

之后,1~3的能力,当然在补习班也能培养,但根本上应在家庭当中来培养
文章的构造、登场人物的心境以及作者的意图。
这些要怎么来培养呢?说白了,首先是家庭内的“对话”,然后是“读书”。

1 家庭内的对话

家庭内的对话相当重要。
今天只对孩子说了“快点儿做”这句话。
在这样的家庭内,是不会培养出孩子的读解能力的。
对于身边发生的事情、新闻、自然现象以及学校所发生的事情等,父母与孩子间多沟通交流至关重要。
父母的任务是为孩子创造出如此良好的环境。
首先是家庭的稳定,即孩子可以放心表达自己心情的环境。
不管是大家庭,还是单亲家庭也都是一样的

创造与孩子交谈的时间也很重要。吃饭时或洗澡时可以多沟通一下。

2 读书

关于读书的重要性,我想说的太多了,都快写本书了。
总结起来一起说固然很好,但我觉得还是在不同场合都聊聊会比较好,所以今后我会随时通过我所写的文字去和大家聊聊。

我丈夫也是同行,我们两个的意见很统一,算是同伙间的意见吧。
用一句话概括来说是,
聪明的孩子当中很少有不读书的,但喜欢读书的孩子,从没见过有脑子不好使的。
我从事教师职业30年,我爱人教龄40年,我们的意见是相同的(2021年至今)
我本人就爱看书,孩子小的时候会经常和孩子一起看书,一起谈感想,交流意见…。
像这些是只有在家庭内才能做到的。
家里有很多书也是重要因素。去图书馆借也没关系。多给孩子看些书吧。

如此一来,只要把会话和读书的“能力”培养起来了,再通过掌握名为“方法”的技巧,那么便会提高读解能力,我是这么认为的。

我找了一下书架上是不是有相关书籍呢,有了有了。
为大家介绍一下。


『培养小学生读解能力的魔法书架』

中岛 克治 (著)
小学馆

虽然不存在如魔法般可培养读书习惯的方法,但有魔法书架。
父母花费时间和劳力为孩子准备此“魔法书架”吧。

此书介绍的是身为麻布学园国语科教师中岛先生根据其在教师生涯中所积累的读书体验以及在家庭当中可实行的读书窍门等。

我曾参观过麻布学园的图书室。
至2021年5月末收藏书籍大约7万7千册。(来自于麻布学院官方网站)
视听资料专区、书籍专区、电脑专区都极为充实,真的是很不错很令人羡慕的环境。

承载着日本未来的孩子们,想到他们可以自由徜徉在图书室里享受阅读的美好时光,这是多么奢侈啊,我真的觉得是又美好又羡慕啊,同时也被尽全力打造出如此良好环境的创始人及教职员工所感动。

打造一个这样的图书室虽然不太可能, 但这本书介绍了一些适合家庭用的书架以及各种读书窍门,欢迎阅读。

 

3 陪伴

话说到此处,可能又会成精神论调了,但有不少家长都无法做到“陪伴”。
不自觉地插嘴、插手、告诉孩子“你得怎样”。
您有没有过这样的时候呢?

关于读书也是一样的。
“之前买的书看了吗?”“就知道看这样的书”

我作为父母,真的也很理解父母的心情。
但在这儿忍一忍,陪伴孩子就好。这个很重要。

比如,对话过程中,孩子毕竟是孩子嘛(笑),会说出一些幼稚的意见对吧?
不要劈头盖脸地去全盘否认。
好好听孩子讲完。即便是成年人间,这也很重要吧。就是孩子与成人之间这也是很重要的。
信任孩子,不先行于孩子、不插手非常重要。
不借助于父母,靠自己的力量做成的事情,孩子一辈子都不会忘记的。

 
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