塾の体験授業の受け方
2017年2月5日
学習塾の規模と面倒見の関係
ドラマでは、偏差値41の小学5年生の女の子が、偏差値72の中高一貫女子校、桜葉学園の受験を目指します。
今回第2回は塾の体験授業を経験した親子が、問題が解けない時に「解けるまで待つ」ということをしない授業形態を大げさに表現しています。
確かに、大人数の塾は物理的にどうしてもそうなります。できる子に時間配分を合わせます。むしろそこが塾の良いところ。
公立の学校教育が「全員が分かること」を基準に授業をするのとは違い、できる子に合わせて授業を展開し、教室全体の士気を上げるのです。
それは様々な相乗効果をもたらします。できる子に刺激を受けて、「ぼくも頑張るぞ!」「私も次は時間内に解けるようになる!」子どもがそういう気持ちを持つことはとても大切なことです。
しかし、置いてけぼりになり、自信をなくす子がいるのも事実。そこで、現在ほとんどの塾は「少人数制で面倒見がいい」ことをウリにしています。
体験授業でチェックすること
ドラマでは、「無料だから」という理由で進学塾の体験授業を受けます。そして、果敢に問題に挑戦するも、結局解けず、皆の前で恥をかき、そしてそれを助けられなかった父親が「二人で勉強しよう。二人だったら分からないことも、分かるまで二人で一緒に考えられる」と、塾に通わず親子で受験を乗り切る決意をするのです。
二人にとって、これは素晴らしい体験だったと言えるでしょう。
塾に向いているのか向いていないのか、向いているとしたらどんな塾がより向いているのか、向いていないとしたら、何が向いていなくて、その点は何で解決できるのか。それを知るために体験授業を利用しましょう。
お子さんに感想を聞いてみるのが一番良いです。
「活気があって良かった。ぼくが解けない問題をすらすらと解く友達がかっこいいと思った。ぼくもあんなふうになりたい」
「授業が分かりやすかった。でも、人数が少ないのが気になる。もっと大勢の友達と一緒に勉強したい」
「ガヤガヤしていていやだった。声も聞こえないし。気軽に質問できるような一対一の授業の方がいいかもしれない」
そんな感想をふまえ、家族でとことん話しましょう。
何しろ、塾は安い買い物ではありません。受験学年の夏休みには、通常授業、夏期講習、合宿などで20万~30万もかかります。もちろんどの塾で勉強するかは、人生全てとはいいませんが、将来にも影響を及ぼします。住む場所や家を選ぶのと同じくらい、家族で真剣に話し合いましょう。
相性とトイレ
塾全体の理念はとても大切です。塾講師は異動もありますし、独立もします。あまりありませんが、引き抜きで他塾に行くこともあります。そういうときにも塾全体として、どういう理念を持って指導しているのかということはとても大切です。
しかし、それより大切なのは、相性です。いくら有名な先生でも、お子さんと相性が悪ければうまく行きません。関係を改善するのも大変で、結局転塾を繰り返す「塾ジプシー」になる親子もいます。
塾という学習形態が向いているのかどうか、どの先生のどんな感じがいいのか、体験期間中にしっかり見極めましょう。
また、こちらは私の感想ですが、トイレが汚い塾で良い塾はないと思います(笑)
最後にちょっぴり宣伝
自分のペースで親子で学習する方法として通信教育があります。ただし、大手の通信教育は教材を配布し、やらせっぱなしのところが多いです。
結局続かなくて、何ヶ月かたまった教材を見るたびにため息。自己嫌悪を繰り返す親子もいます。
たいていの通信教育は、相談窓口があり、専門家のアドバイスが受けられます。それをフル活用しましょう。
ちなみに、私の講座「かきまくれっ!こくご トレーニングペーパー」では、4月に向けて新入生を募集中です。海外からも受講できます。
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新1年生 あと8名
新2年生 あと3名
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新4年生 満員御礼
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