文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

この「漢字練習帳」がすごい3つの理由

2019年1月3日
「先生おすすめの漢字練習帳はございますか?」
生徒から問い合せがあったので、書店に引きこもってきました。
吉祥寺のジュンク堂です。
1100坪100万冊の超大型書店で、小学生漢字関連の書籍だけで2棚もあります。
椅子もあるので、じっくり比較検討できます。
ものすごく怪しいおばさんに見えたかもしれませんが、2時間そこで全ての漢字練習帳に目を通してきました。
その中でとても良い教材があったので、みなさんにご紹介します。


この「漢字練習帳」がすごい3つの理由


私がおすすめするのは、くりかえしシリーズの漢字練習帳です。
全学年あります。

1年生用 https://www.amazon.co.jp/dp/4894288869
2年生用 https://www.amazon.co.jp/dp/4894288877
3年生用 https://www.amazon.co.jp/dp/4894288885
4年生用 https://www.amazon.co.jp/dp/4894288893
5年生用 https://www.amazon.co.jp/dp/4894288907
6年生用 https://www.amazon.co.jp/dp/4894288915


私が尊敬する陰山英男先生のお名前を表紙に見付けた時は「やっぱりね」とにんまりしてしまいました。
長年、教育現場にいらっしゃった先生だからこそ、どのような工夫をすれば、家庭でも勉強を続けられるか、よくご存知なので、このような素晴らしい教材ができるのですね。
私も研究を重ねて、いつか自分の名前がついた漢字練習帳を作りたいです。

余談ですが「うんこドリル」が出た時、「有香さんが出したのかと思った」というメールを友人から受け取りました(笑)

 

さて、この漢字練習帳を勧める3つの理由をお話します。

その1 子どもが書き込めるサイズである。

私が漢字練習帳で一番こだわるのは、「実際に子どもが書き込めるか」という点です。なので、ポケット本サイズは全部アウトです。
中には、別にノートを用意して勉強し、下の子にも使わせたいという親御さんもいらっしゃいます。
しかし、国語辞典の回でもお話しましたが、一人に一冊。この効果は計り知れません。

https://kakimakuru.com/blog/33001020180603

漢字練習帳の場合も、自分で書き込んで自分だけのものにしていく、その感覚がとても大事なんですね。

その2 繰り返し学習できる

この漢字練習帳は、4日で1セットになっています。
最初は「なぞり書き」次に一部ヒントが出た「書き込みテスト」そして「全部空白のテスト」最後に「仕上げのテスト」です。
この繰り返しパターンで、1学年に習う漢字を、例文で丸ごと覚えてしまおうという作戦のようです。
簡単なことからスタートし、徐々に難しくしていく方法も、とても良いです。

さて、その次の特徴がすごい。私は、こんな漢字練習帳は見たことがありません。

 

その3 全ての例文が五・七・五でできている!

図書委員 君といっしょに やりたいね
球根を 植えて世話する 係です
朝礼で 学級委員が 発表だ

これは、3年生のテストの一部ですが、このような感じで、全ての例文が五・七・五でできているのです。
暗証しやすいので、ついつい音読してしまいます。
この音読がまた一役買っているのですね。
目からの情報以外に、耳からの情報も加わり、より学習効果が上がります。

 

漢字復習を三学期におすすめする理由


学年の復習は、春休みがいいのでは?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、春休みは学年が変わる前で、実際はその準備で大変忙しいものです。
そこで、漢字に関しては、1月から3月の3ヶ月間をかけて、じっくり復習することをおすすめします。
習っていない漢字が少し残っているかと思いますが、その場合、簡単な予習にもつながります。
そして、習っている漢字については、学校で出会った時とは違う例文で、再会することになります。
これがとても良い復習の機会となるのです。

例えば「者」という漢字は、学校では「出席者」という熟語で習ったけれど、今度は「学者」で再会。そうか、この文字には「人間」という意味があるんだなというように、漢字に対する深い理解につながります。

三学期、そう新年からスタートできるよう、この冬休みに用意されてはいかがでしょうか。

 

仕上げは6月の漢字検定


その学年の漢字が本当に身についたのか、それを試すとても良い試験があります。
「漢字検定」です。
「2018年の漢字」は「災」でしたが、その「今年の漢字」でおなじみの日本漢字能力検定協会が主催実施する検定です。
漢字検定については、生徒の指導や旧ブログの中でさんざん書いてきましたが、まとめた記事を書いたものはこちら。
併せてお読みください。

https://kakimakuru.com/blog/53300720182203
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