文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

子どもが明日死んでしまうとしたら、今日、勉強をさせますか?

2022年1月28日
なんか、初っ端から怖がらせるようなこと言ってすみません。
最近、YouTubeで養老孟司先生のチャンネルを見るようになったんですが、その中で「昔、子どもは幼くして死ぬことも結構あった。だから好きなだけ遊ばせていた」という内容の話がいくつもあったんです。

確かに、昔は、特に体の弱い子どもはよく亡くなっていました。私の母の代くらいまで、例えば、7人兄弟でも実は最初は8人だったなんて話もよく聞きます。
七五三のお祝いからも分かる通り、通過儀礼ではなく、本当に、三歳、五歳、七歳までしっかり生きられました!おめでとうございます!的なお祝いだったのです。

さて、質問。
子どもが明日死んでしまうとしたら、今日、勉強をさせますか?

もちろん、現在でも、明日死ぬと分かっている子に勉強はさせませんよね。
3日後だったら? まださせないでしょう?
1か月後だったら? まださせないかと(笑)
では半年後だったら? このあたりから少し感覚が変わってくると思います。

私なら、子どもが「学校は行きたいな」と言ったら行かせますね。
「行きたくない」と言ったら行かせませんね。
もっと宇宙について色々知りたいなと言ったら、たとえ半年先でなくなる子にも、しっかり宇宙のことを教えますね。
教えますというか、私自身はそんなに詳しくないので、一緒に宇宙に関することを勉強をしたり、見学に連れて行ったりすると思います。

どうでしょう。これが本来の楽しい勉強、自分の興味への探究だという気がしませんか?

「自分の子どもは、そんなに早く亡くなりはしないので、将来に向けてきちんと勉強はしていかせないと」と思ったそこのあなた。
子どもを急に亡くされた親御さんだってその直前までそう考えていたということを想像してほしいんです。

そしてもう一つ。
「遊んでいいよ」と言った時に、子どもは「やったー」と喜びます。
でも、多分、9割がた、子どもにとって「遊ぶ」イコール「ゲーム機でゲームをする」になっているかと。

もう何もかもが少しずつちぐはぐな気がしませんか?

もちろん、現代に添った遊び方や学び方はあるのでしょうが、一度、最初の質問に戻って、考えるのが良いと思います。

「先生、そんなこと言ったって、今日だって塾があるし、再来年は中学受験だってあるし」
はいはいはいはい(笑)
私は「勉強をやめて」と言っているんじゃないんです。「考えて」と言っているんです。
そういう親御さんにこそ、しっかり立ち止まって、できたらお子さんと一緒に考えてもらいたいことなのです。

私の受講生は、私と一緒に考える時間があります。3月はオンライン保護者会を開きますね。
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