文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

子どもにムラのある注意をしない

2022年9月15日
私の住んでいる地域では、先週の土日に、3年ぶりのお祭りがありました。
感染対策を施してのお祭りでしたが、とても盛り上がっていました。
大人にとっては3年ぶりですが、子どもによっては初めてのお祭りという子もいたようで、
お祭りが終わった後も、興奮して踊りの真似などをしている近所の子を見かけました。
そういう様子を見ると、私は「微笑ましい」と感じ、少し若さ?をおすそ分けしてもらった気分になります。

中学生にもなると、ちょっと背伸びをして、おしゃれをしてお祭りの会場に来たり、お祭りでは夜遅くまでいられるというメリットがありますので、ちょっとハメを外した感じで騒いでいる子たちもいました。
とはいえ、中学生なので食べているものはかき氷だったりするのですが(笑)
この場合も「ああ、そういう背伸びをしたい年ごろなのよねえ」と微笑ましく思うのか、
「まったく、お祭りだからと言って、夜まで騒ぐなんて」と思うのか、その差って何なのでしょう。

もちろん物事の捉え方に対する差もあるかとは思うんですが、私は、こういう時に、大人の方も心にゆとりがあると、子どもたちがそのように振る舞うことに対して「微笑ましい」という反応が起きる、でも、余裕がないと、子どもたちが騒いでいる時に「学校に通報しようかしら」とさえ思うのかもしれないと感じます。

もちろん常識外れに羽目を外して、大騒ぎをする子もいます。
そういう時に、大人としてどのように声かけをするか、とても難しいものです。

私はつい最近まで、地域の青少年健全育成委員をしていました。
そういうお祭りの実行委員になることも多く、パトロールも担当します。
騒いだり、たむろをしたりしている中学生たちに、どう声かけをするか、最初はかなり戸惑いました。
でも思い出してみれば、私たち大人もそういう時期を通過してきたはずです。
その時に、上から咎めるような態度の大人に対しては、わざと反抗する気持ちを持ったことを覚えています。
なので私は、正直に心配することにしています。
興奮してはしゃいでる子には「怪我をしないようにね」と声をかけますし、夜遅くまでたむろしている子には「あまり遅くならないようにね」と心から声をかけます。
決して「親に言うよ」とか「学校に通報するよ」とかそういう脅しはしないように気をつけています。

これって、相手が中学生である場合に限らず、小さい子に対しても言えることですね。
子どもというものは、どうしても興奮した時にまだ上手にコントロールできないので、つい声が大きくなったり、騒がしくなったりしますが、「近所から苦情がくる」だとか「先生に叱られる」だとか、そういう事を理由に注意しないようにしています。
「あまり興奮すると咳き込むよ」とか「明日声が枯れちゃうよー」とかそんな感じで心配する話しかけ方にしています。
実際、親というものは、心配の結果怒るんですよね。
「何時だと思っているんだ!」というのは時間を聞きたいんじゃないでしょう。そういう時は「本当に心配してたんだ!」って言えばいいってことです。

スーパーで走り回っている子にも「走るな!」ではなく「危ないよ」ですね。
でも、そもそも子どもが騒いだだけでイライラしてしまう大人の方の気持ちの方がよっぽど問題なのかなと感じます。

まずは、大人が、大人として、気持ちに余裕を持つこと。
子どもには難しい自己コントロール。大人なら、子どもよりは上手にできるはずです。
そして、一貫したルールでの注意ですね。
上記の場合だと「おどさない」「心配をベースにする」です。
そういったルールをあらかじめ決めておきましょう。

そうすれば、お祭りだからと多めに見るという「許容範囲」も上手にコントロールできると思います。
お問い合わせ