文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

言葉の力を味方にする

2023年2月26日
私の小学生対象通信講座「かきまくれっ!こくごトレーニングペーパー」は、この春20年目に突入します。
最初は、郵送で教材を送り、FAXで提出してもらっていたスタイルも、今は、スマホでやり取りできるようになりました。
しかし「紙に鉛筆で書く」という方法は、20年間変わっていませんし、これから先も変えるつもりはありません。経験を積めば積むほど、紙に鉛筆で書くことの成果や意義を確信するからです。

そもそも、なぜ私が、作文を通じた子どもたちの教育に携わっているか。
保護者にはよく話しているのですが、それは、いじめられないようにするためです。
何か嫌なことをされた時に、それがなぜ嫌なのか、どんなに嫌なのか、相手にも、自分にも、親にも、先生にも伝えられるように、言葉を味方につける。
それが大事です。
もちろん、そういうことが言える環境作りも大切。保護者に対し、そちらのアプローチもしています。

時代は流れ、不登校の原因はいじめではなくなりました。
不登校の原因がいじめである割合はなんと0.3%(中学校では0.2%)です。
では何が原因か。1位は無気力と不安で小中学校とも49.7%
自分が学校に行きたくない理由を言葉で説明できないのです。
語彙力がないのもありますが、言葉で自分の感情を説明する習慣がついていないから、自分の感情に言葉でラベルが付けられないのです。

言葉は一人で身につくものではなく、小学生の時代は主に家庭での会話から学ぶもの。
家庭でのコミュニケーションが基本です。
そこをどっしりと支えることで、いざとなったら親を頼る勇気、成長期だろうが反抗期だろうが、苦しい時に苦しいと言える言語力、そういうものを身につけさせたいと思っています。

先日、noteに「ヤバいって200種類あんねん」というコラムを書きました。
https://note.com/yukamatsushima/n/ne6d20f4e74b1
なんでもかんでも、良いことも悪いことも、他愛ないことも壮絶なことも、全部ヤバいになってしまう今の子ども達。
キミのそのヤバいは、200種類のうち、どれにあたるのかっていうことを、子ども自身が自分の頭で考えられるようになってほしい。
そう思って作文を指導しています。
作文は誰かの文章を書き写す作業でありません。
自分の頭の中、心の中から、ああでもない、こうでもないと言いながら言葉を紡ぎ出して、繋ぎ直して、相手に伝わるように形成していくものです。

私の教材では、毎週作文を書かせます。
自分の意見を考えるのは、ものすごく大変です。
根性がないと諦めてしまいます。
でも習慣にしてしまえば、それは心強い武器になります。
1週間に1本、1年間で48本も作文を書きます。
その都度その都度、自分の心に、答えは何なのか、問い続けていく習慣。
できるなら反抗期が始まる前に身につけさせたい習慣ですが、反抗期中でも大丈夫。
いつでもお待ちしています。

2023年度4月号は4月3日開講ですが、善は急げで今日からでも参加可能。
いいかもと思ったら、問い合わせてくださいね。


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