文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

文章を注意深く読めるようになるドリル

2017年1月12日
コミュニケーションとしての言葉はまあまあ。ところが文章、特に長文読解が苦手。算数も計算問題なら解けるのに、文章題となると勘違いをする。そんな悩みを持つお子さんに。

 

推理小説と読解問題の共通点


このドリルは、全体が推理小説になっています。推理小説の原則は、文章から事件の全貌や真犯人が必ず分かること。種明かしの段階で真犯人が初登場なんてことはありえないですし、犯行には筋道だった動機があります。実はこれ、入試の読解問題と同じルールなんですね。

 

正解は問題の中にしかない


国語の長文読解問題は、与えられた文章から、必要な情報を抜き出し、考察して出たものを必要に応じて文字数や語尾を直して答えるものです。意見文以外は、他所からヒントを持ってきてはいけません。必ず正解は問題文の中から「導き出す」ものです。

本書は、その練習を、推理小説を使って行います。この作業を繰り返すことで、「答えは本文中にしかない」ということ体験を積み重ねて行きます。

少しスリルもありますので、緊張感があります。私は推理小説を使って読解問題を作るのは、とても素敵なアイディアだと思いました。

 

科学についても勉強できる


これらの事件は、すべて「科学」の知識で事件の謎を解き明かします。解説ページには詳しく解説も載っています。「解決編」についているコラムもとても面白いです。

 

薄いドリルなので、さくさく解ける。達成感も。


本書は全79ページ。全部で16の事件ファイルが載っています。どれも面白いのであっという間に進められるでしょう。薄いので達成感もあります。

科学の知識を忘れかけているお母さん、お子さんと一緒に謎を解いてみませんか?

 
「科学事件ファイル 小学4~6年 (おはなし推理ドリル)」

学研プラス

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「生物」で解く事件もあります。

「生き物事件ファイル 小学4~6年 (おはなし推理ドリル)」

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