相談する時にすでに答えが出ている理由
2021年9月10日
よく、人に相談をするのに、話をしていると、不思議と自己解決しますよね?「答え、もう出てるじゃない」的な。相談された方としては、思わず「私、必要だった?いらなかったんじゃない?」となるような(笑)
でも、必要だったんですよね。相手がいるから、悩みなどを整理して伝えないといけない。そうして相談相手に話す、つまり【言語化する】という行為を通じて、思考の整理はもちろん、本当はどうしたいかの潜在的な思いを引き出しているんですね。その結果、自分がどうすればいいのか分かってしまうってことなのです。
子どもも同じです。
「わかんない」「知らない」「別に」
こんな言葉は思考停止の証拠。時々ならいいんですが、こんな返事ばかりになっている場合は、気を付けましょう。こういう言葉を発するのは、自分の気持ちを言語化する機会が少ない子に多いです。「言葉の練習だわ!」などと、気負わなくて良いので、親子の会話をもう一往復増やすようなつもりで話してみましょう。
この夏の読書感想文講座でも、言語化することで成長する子どもたちを目の当たりにしました。
最初「すごいと思いました」というようなありきたりな言葉しか出てこなかった子たちが、私が「へー!すごい!なんで?」とか「えー、先生はそう思わないけど、どうして?」などとツッコミを入れることで、本当はどうなんだろう。ぼくの「すごい」って何だろうと考えるようになり、二度目の提出時には見違えるほど成長していました。同じ生徒とは思えず、名前を見返した子も(笑)
あらためて「書く」というのは、内在する思いを言語化することなのだと感じます。