学校はこう変わる!
2017年3月6日
「わが子の受験大激変!」プレジデントFamilyが届きました。大学入試改革に向け、学校のみならず、塾やテスト会社、そして私のような個人の指導者も、改めて教育内容を見直して動き出しています。今まではどんな子が評価されてきたのか、これからはどんな子が評価されていくのか。では、何をどうしたらいいのか、一緒に考えていきましょう。
2020年の教育改革は、明治維新以来とも言われる大きな改革です。
今年の春、中学3年生になる子どもたちから変わることになります。
今月の『プレジデントFamily』に、新入試時代に輝く子が育つ進路MAPという特集があります。
教育改革に詳しい3人の識者のコメントが満載で、よくまとまっています。
その中で、大学入試で「評価される子」が変わる!という表があります。
こうして読んでみると、確かに今の時代に合っている気はしますよね!
さあ、ここからが問題。学校や塾はそんな期待にどう応えるのでしょう。お子さんがいる家はどうしたらいいのでしょう。
既に学校の方針を調整したところや、カリキュラム、授業内容や入試方法などを研究、見直している学校もあります。
希望する学校がどのような対応をしているのか、パンフレットを取り寄せたり、学校説明会に足を運んで情報を仕入れると良いと思います。
また、ホームページで公表している学校も多いので、受験する可能性のある学校について調べておきましょう。
また、一番大切なのは、学校に頼りすぎないこと。
最適な答えを出せる子
情報を組み合わせられる子
1つのことに秀でている子
オンリーワンを目指している子
気前がいい子
精神的なタフさを持っている子
喧嘩しても仲直りできる子
実は、これらは、家庭での生活から身につく力を持っていることが軸になっています。
ここをしっかりしないと、学校や教育機関でどんなに素晴らしい教育を受けても、軸に力がくっつかないのです。
今までは「地頭」が大切で、私もこの「地頭」については沢山語りました。
しかし、これからはむしろ、主体性や多様性、協働性、つまり「生きる力」を持っている子が、力をつけて社会で伸びていくでしょう。
特に、塾などの場合、本人に行く気がないとまず「主体性」が持てないことになります。
そもそも親が「放課後、他に預けるところもないし」「お友だちも行っているみたいだから」「学校の勉強だけではなんとなく不安だから」という理由で、主体性なく子どもを塾に入れることで、子どもまで主体性を持てなくなっていくのです。
また、そういうお子さんは授業も受け身になります。
ただ席に座っているだけのような状態では、学力は悪くはならないと思いますが「主体性」が付くかといえば甚だ疑問ですよね。
しくみとしては、なぜ塾に行くのかということを本人が言えるくらいでないといけないですし、塾選びも本人の意思が重要です。
主体性を考えた場合、逆に「塾に行かなくても大丈夫」というのなら、その理由を本人が言えないといけませんね。
多様性や協働性は、人の中でもまれて身につくものです。
その最小単位は家族です。お互いの違いを認め合う、同じ目的に向かって協力しあうことが大切。
小さい子どもであっても、家族に貢献できることはあるはずです。
親が子どもの可能性をつぶさないようにし、また同じ人間として暮らすこと。
そんな当たり前のことが今更重要になってきました。
次回は、最近の学校で増えてきたアクティブラーニングについてお話しします。
プレジデントFamily 2017年04月号(2017春号:わが子の受験大激変! )
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明治維新以来の大改革
2020年の教育改革は、明治維新以来とも言われる大きな改革です。
今年の春、中学3年生になる子どもたちから変わることになります。
今月の『プレジデントFamily』に、新入試時代に輝く子が育つ進路MAPという特集があります。
教育改革に詳しい3人の識者のコメントが満載で、よくまとまっています。
その中で、大学入試で「評価される子」が変わる!という表があります。
これまでとこれからを比較
正解が出せる子→最適な答えを出せる子
情報を速く処理できる子→情報を組み合わせられる子
オール5タイプの子→1つのことに秀でている子
ナンバーワンを目指している子→オンリーワンを目指している子
人知れず努力する子→気前がいい子
几帳面でまじめな子→精神的なタフさを持っている子
喧嘩はそもそもしない子→喧嘩しても仲直りできる子
こうして読んでみると、確かに今の時代に合っている気はしますよね!
さあ、ここからが問題。学校や塾はそんな期待にどう応えるのでしょう。お子さんがいる家はどうしたらいいのでしょう。
子どもを預ける学校をどう選ぶか
既に学校の方針を調整したところや、カリキュラム、授業内容や入試方法などを研究、見直している学校もあります。
希望する学校がどのような対応をしているのか、パンフレットを取り寄せたり、学校説明会に足を運んで情報を仕入れると良いと思います。
また、ホームページで公表している学校も多いので、受験する可能性のある学校について調べておきましょう。
家ではどうする?
また、一番大切なのは、学校に頼りすぎないこと。
最適な答えを出せる子
情報を組み合わせられる子
1つのことに秀でている子
オンリーワンを目指している子
気前がいい子
精神的なタフさを持っている子
喧嘩しても仲直りできる子
実は、これらは、家庭での生活から身につく力を持っていることが軸になっています。
ここをしっかりしないと、学校や教育機関でどんなに素晴らしい教育を受けても、軸に力がくっつかないのです。
今までは「地頭」が大切で、私もこの「地頭」については沢山語りました。
しかし、これからはむしろ、主体性や多様性、協働性、つまり「生きる力」を持っている子が、力をつけて社会で伸びていくでしょう。
特に、塾などの場合、本人に行く気がないとまず「主体性」が持てないことになります。
そもそも親が「放課後、他に預けるところもないし」「お友だちも行っているみたいだから」「学校の勉強だけではなんとなく不安だから」という理由で、主体性なく子どもを塾に入れることで、子どもまで主体性を持てなくなっていくのです。
また、そういうお子さんは授業も受け身になります。
ただ席に座っているだけのような状態では、学力は悪くはならないと思いますが「主体性」が付くかといえば甚だ疑問ですよね。
しくみとしては、なぜ塾に行くのかということを本人が言えるくらいでないといけないですし、塾選びも本人の意思が重要です。
主体性を考えた場合、逆に「塾に行かなくても大丈夫」というのなら、その理由を本人が言えないといけませんね。
多様性や協働性は、人の中でもまれて身につくものです。
その最小単位は家族です。お互いの違いを認め合う、同じ目的に向かって協力しあうことが大切。
小さい子どもであっても、家族に貢献できることはあるはずです。
親が子どもの可能性をつぶさないようにし、また同じ人間として暮らすこと。
そんな当たり前のことが今更重要になってきました。
次回は、最近の学校で増えてきたアクティブラーニングについてお話しします。
プレジデントFamily 2017年04月号(2017春号:わが子の受験大激変! )