「な」を取ってみると思わぬ効果が!
2019年11月26日
ふしぎな「な」
最近、子どもの作文でも、大人の文章でも不思議な「な」が存在します。
- 来年も頑張りたいなと思います。
- つまりここに原因があるなと感じます。
- 先生に指導してもらいたいなと思っています。
これらの「な」は、話し言葉ではやわらかい印象を出すのですが、書き文章には不向きで、特に自分の意見を書く場合には取った方が断然かっこいいです。
比べてみてください。
- 来年も頑張りたいと思います。
- つまりここに原因があると感じます。
- 先生に指導してもらいたいと思っています。
これについてつぶやいたTwitterも反響が大きかったです。
https://twitter.com/v_sensei/status/1179924776648790018
「な」を取ってみなさいと指導してみた
先日、ある大学の付属小学校の生徒の作文を50枚ほど添削しましたが、ほぼすべてにこの「な」が入っていたので、取るように指導しました。
そうした時に、子どもたちに変化が起きたのです。
「な」を取ると、はっきりと自分の意見、意志の固い文になってしまいますので、迂闊なことは言えません。その結果、深く内省するようになりました。文章に対して、覚悟ができるのですね。これは思わぬ効果でした。
私の講座でも、高学年になると意見文が出てきます。
赤ペンでビシバシと「な」を消しています。
受講生たちにも覚悟をもって文章を書いてほしい「な」と思います(笑)
Photo by Ariel Pilotto on Unsplash