文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

記念日の語呂合わせと国語力

2020年1月3日

私は今、4月25日を失語症の日にしようというプロジェクトを運営しています。
詳細はこちら。

https://peraichi.com/landing_pages/view/425

4月25日がなぜ「失語症の日」かというと、すぐに気が付いた人もいると思いますが、語呂合わせからきています。

4(し)2(two=つ)5(ご)です。

この「語呂合わせ」という感覚が、最近の子供にあまりないことを気にしています。しかし、説明すると、とても面白がってくれますね。
語呂合わせにしろ、ダジャレにしろ、立派な国語教材となりうるのに、最近は、なかなか教材にする場面がないようです。しかも、家でもこのような話もしないようです。私は、この素晴らしい文化がだんだんとなくなることを懸念しています。

一昔前は、電話番号を語呂合わせで覚えていましたが、今は自分の代わりに記録してくれる端末があるので、語呂合わせで覚えることもなくなりました。企業側も「詳しくはホームページで」と言って、QRコードを載せる時代です。だんだんと記憶の仕方が変容するにつれ、語呂合わせの必要性がなくなってくるのかもしれません。
歴史の年号を覚えるのも語呂合わせを使用しますが、そもそも、小学6年生で歴史を習うまでに語呂合わせの感覚を持ち合わせていないと、なかなか覚えられないのでは?と感じます。

しかし、私は国語教師です。このような時代の流れにも多少なりとも抵抗し、そこに意味を見出すのが仕事。また日本文化としてもなくなってほしくないものは、日本人として守っていきたいのです。そんな思いで、毎年、2年生と4年生の受講生には語呂合わせの教材を出しています。「祝日をもう一日作ろう」と呼びかけ、語呂合わせなどで考えてもらう課題です。

2年生は、ただ日付と理由を書くだけですが、4年生は作文に仕上げてもらっています。

作文の段落構成は以下の通り

第一段落
「ぼく(わたし)は、何月何日を、『○○の日』にする」と宣言します。まず、しっかりこの文を書きましょう。「○○の日」というところはカッコで囲みましょう。

第二段落
次に、なぜ、その日を作るかを書きます。なぜ、この日なのか、なぜ、○月○日なのか。このことについて、しっかり書きましょう。

第三段落
具体的に何をする日かを書きます。具体的にはどんな日ですか、何をする日ですか。面白いアイディアがあったら、どんどん書いてください。

第四段落
まとめの文を書きます。その祝日を作ることによって、世の中をどうしたいか、というところまで書いてしまいましょう。

では、私の生徒の作品を読んでみてください。

※公開OKの許可が下りた生徒の分だけ、承諾順に紹介します。
※「〇〇ちゃん」とあるのは、私の生徒限定サイトで、生徒たちが使用しているハンドルネームです。

 

ほのちゃんの作品

わたしは、四月一日を「みんなとの日」にします。

この日は、けんかをしていても、特別にみんなと仲良くします。本当は一月一日にして「いい日」にしたかったけど、一月一日は元旦なので、代わりに四月一日にしました。四月一日なので「良い日」と読めるので、語呂合わせで四月一日に決めました。

四月一日は、みんなとなかよくなる日なので、知らない人にもたくさんあいさつしないとなりません。それに、けんかをしている人は、相手と仲直りしなくてはなりません。

わたしは、みんなとなかよくして、世界中を明るくしたいのです。そうしたら、だれもが幸せになると思います。この日があることによって、笑顔がふえたらいいと思いました。

 

チョコちゃんの作品

私は、六月二十六日を「梅雨の日」にすると宣言します。

インターネットで調べたところ「天気出現率」というものを見つけました。それによると六月二十六日は、東京都千代田区で、過去三十年間に雨がふった日が最も多い日なのだそうです。しかも、六月は祝日が一日もないので、祝日を作れば休むことができて一石二鳥です。

この日は、外で雨が降る確率が高いため、外出しないで、家の中でのんびりしながら、めんつゆにそうめんをつけて食べます。梅雨とめんつゆの「つゆ」もかけています。

みんなが外出をしないため交通混雑が減り、祝日にして休むことで働ぎ過ぎを減らすことができます。私はその「梅雨の日」を作ることによって、交通混雑を減らしたり、社会人の働き過ぎを減らしたりして、ストレスのない世の中を作りたいです。

 

ななももちゃんの作品

私は三月二日をディズニーの日にします。

私は、ディズニーキャラクターが大好きなので、ディズニーの日を作りました。三月二日である理由は、ディズニーのズがスリーで三、ニーがニで語呂合わせで三月二日です。

ディズニーの日は、ディズニーランドを今まで合計五回以上遊んだ人が、無料でディズニーのチケットを四枚までもらえるお得な日です。

また、ギフトショップの品、五個以上のお買い上げにつき二品、半額になります。だからこの日より前に五回遊びに行くと、とてもお得です。でも一回無料で行ったら、次の三月二日までにもう一度五回行かないと、無料にはなりません。

この日を作ることによって、六回目のディズニーは、最高に楽しい日になるでしょう。

 

ぴうさちゃんの作品

私は、七月十一日を「スマホ禁止の日」とします。

二〇〇八年七月十一日に日本で初めてのスマートフォンが発売されました。現在では多くの人がスマートフォンを持っていて、一部には、ながらスマホで事故を起こしたり、ひとときもスマホを手放せない依存症の人も増えています。

せめてこの日はスマホを手にせず、スマホのない一日を体験し、スマホなしでも生活しようと思えばできるということを感じてもらいます。もし、ながらスマホをしている人がいたら、その人はスマホを没収され、次の日スマホを取りに行った時に、罰金として千円を払わなければならないという規則を作ります。また、お店などではフリーワイファイをすべてオフにします。

私はこの祝日がスマホを手から離す習慣を付けるきっかけとなり、歩きスマホなどをなくすことで、少しでも事故を減らすことができるのではないかと思います。

 

どうでしたか?
四年生なりに色々考えていることが分かるかと思います。
作文を書くことだけを目的にした場合、題材は正直なんでもよいのですが、社会問題を取り上げ、それについて調べる機会を与えたり、語呂合わせを課題にして、日本語の面白さに触れあせたりすることで、教材は一石で二鳥にも三鳥にもなりうるのです。
要は、こういう機会を与えてあげることが、大切なのです。

こういうことは、両親が忙しくても、祖父母と同居すると範囲を広げる助けとなるのですが、核家族化も定着していますし、仕事に疲れた家庭では、なかなか思いつけないものです。

そういう時こそ、教材の出番です。すべての国語教育に関わる先生たち、一石で二鳥にも三鳥にもなりうる教材をどんどん作りましょう!

 

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