文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

呪文化したヨガの先生の言葉

2017年10月15日

今年の夏からヨガを再開しました。その後体調も良く風邪もひかなくなりました。さて「言葉」にこだわる私は、ヨガ中でも言葉のことばかり考えています。ヨガの先生の言葉がいつまでも耳に残り、ふとした時に再生されるので、今日はそのお話。

 

「下腹部絞めて~、吐ききる!」

私のヨガの先生は、松尾徳子さん。7月に体験的にヨガをしてみて、とても効果があったので、毎週教わっています。私より少し年上で、とても美しい女性。本当に1gも無駄な肉がない感じなのに、女性らしさはめちゃくちゃある人です。そして特筆なのが、とにかく、敬語が綺麗だということ。私は敬語についてコラムを書いていますが、そんな蘊蓄どこ吹く風的に、彼女の口からは美しい敬語がよどみなく出てくるのです。そして少し艶やか。
実は私は10年ほど前から色々なヨガをしていて、ポーズの名前や、その際に気をつける点など、どのヨガもたいてい同じだということは知っているのですが、徳子先生は、イザという時に定型的で印象的な言葉を仰います。
特に「下腹部絞めて~、吐ききる!」というセリフが印象的。徳子先生のちょっぴり厳しいヨガを象徴しています。最近では、この言葉を聞くと「キター!」と心の中で叫んでしまうほどのファンです。
ヨガのポーズが定まり、そこで一度深呼吸をするのですが、「吐いて吐いて~」のあとに「下腹部絞めて~、吐ききる!」と来ます。

これを見ているあなたもちょっとやってみてください。

まず、息を吐きます。口をすぼめるといいです。
フーッと吐ききって肺がからっぽ、もう息なんて出ない!と思ったところで、下腹部を絞めてみてください。
さらに息が出ませんか!?

 

呪文化現象~印象深い言葉は繰り返されて定着する~

この「下腹部締めて~、吐ききる!」はイントネーションごと耳に残っています。なんなら声の優しさ、厳しさも添えて。この言葉を毎週毎週聞いていると、深呼吸をする時、瞑想をする時、着替える時、電車に乗って立っている時、お風呂に入っている時、トイレに入っている時(笑)ふとした瞬間にこの声が聞こえてくるようになりました。もしかして、徳子先生が念を送っているのかもしれませんが、その確率よりも私の中で定着した可能性の方が高いです。呪文化したのです。
「呪術」の要素として、言葉(呪文)、行為(呪法)、道具(呪具)の三つが挙げられますが、ヨガは道具が要らない為、前者二つがあればヨガは呪術になり得ると私は感じています。だから、最近ヨガで話題の片岡鶴太郎さんのように、自分の胃腸をあんなふうに動かせるような域に行き着くのだと確信しています。
なので、徳子さんの「最近、綺麗になったんじゃない?」も「足が締まって来たわね」も「あなたって、カッコイイわね」もお世辞ではなく「呪文」だと思って聞いています(笑)
そして、言葉には魂があるので、あながち、それらを謙遜することなく肯定することで、体の方がそれを受け入れ始めるのではないかと思っています。その証拠に、徳子さん以外からも言われる機会が増えてきたのです!

 

いつでもパッと思い出す言葉を発信する

と、同時に、私にはそういう言葉がないことに気付きました。「あなたには書く力がある」の山田ズーニーさん、「やればできる」の勝間和代さん、私の心に残った呪文たちは、繰り返し繰り返しご本人たちの口から出てきたもの。私が子どもの生徒や大人の受講生にずっと語っている「書いたあとは音読を」「全ては結論の為に」など、結構定番は出てきたけれど、これはまだその域には行っていない。そう、呪文のような言葉は存在しないように感じます。人の行動指針になるようなそんな言葉を見つけて、言い続けていきたいなと、下腹部絞めて吐ききって誓います。

 

 

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