文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

なぜ感謝は言葉にすると良いのか

2017年10月5日
昨日開催したイベント「おとなの遠足」で、「信頼シール」をポイントカードにためるゲームをしました。このゲームのしくみ自体が素晴らしいのです。 自画自賛しますが(笑) そして、私はこのゲームを通じて「なぜ感謝は言葉にすると良いのか」が分かりましたので今日はそのお話を。

 

ゲームのルール

 

注意点

芋掘り、バーベキュー、温泉がセットになった今回の「おとなの遠足」で、私は幹事のひとりでした。このゲームは実踏に行った際、3人の幹事で考えたのですが、なかなか良いしくみだと自画自賛(笑)

お金より信頼が大切だと言われる昨今、どのような機会が信頼を得ることになるのか、自分は何で相手を喜ばせられるのか、体感するゲームです。

私たちの幹事チームは随分長いこと一緒にこのイベントの幹事をしているのですが、まず「おもてなし」はしないと決めています。参加者をお客様にしない、そして私たち自身も思いきりイベントを楽しむことを大切にしています。

私も、参加者の一人として、色々な人にシールを配りました。トイレに行きたいと言えた小さい子、お母さんのお手伝いをしている男の子、珈琲を淹れてくれた人、炉の番をしている私にお料理を持ってきてくれた人達など。

その時に、「ありがとう」だけでは味気ないので、言葉を添えました。例えば、味が足りないかもしれないと、タレを持ってきて、私の肉にかけてくれた男性がいました。タレを持ってきてくれた時点で「ありがとう」とだけしか言わなければ、それは「タレを持ってきてくれてありがとう」という意味になりますよね。普段は、そこどまりで自分を許してしまいます。仲の好い人ほどそうですね。特に家族……。

でも、そのゲームの中で、私は言葉を添えました。「タレがないと味が薄いかもと気付いてくれてありがとう」「しかも私が軍手をしているから開けにくいだろうなと気付いてくれて、開けてくれてありがとう。」と。

ここで気が付いたのです。私はタレをもってきてくれたから「ありがとう」と言ったのではないのだということを。しかもそれが、相手にきちんと伝わったのを感じました。

「いろいろありがとう」
「いつもありがとう」

この定型文のような言い方は大変便利だけれども、私たちは、その行動を取る前の心の動きををきちんと見ていないといけないと思いました。

タレを取る、ふたを開けるという行動の前には、そうしなくてはならない心の動きがあったはずなのです。そこには親切や優しさが溢れています。
「味が足りないからタレをかけるといいかもしれないな」
「軍手をしていて瓶の蓋が開けられなさそうだから開けてかけてあげようかな」
この「思い」があってからの「行動」なので、「行動」に感謝をするだけでなく、その前の「思い」にも感謝しなくてはいけない。親しい仲の友人、家族、そういう人達にこそ、行動の前の思いを大切にしなくてはいけない、そう、言葉にしなくてはいけないと感じたのでした。

そして、褒める時にも、謝る時にも、行動の前の思いを考えた上での言語化って大切なのですね。

 

 
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