シュウイチ
毎週更新する「文の規則徹底たたき込みプログラム」
テーマを決めて、週に一つずつ単文を作るコーナーです。
例えば「自動詞と他動詞を一つの文に入れない」「『いう』『みる』を漢字で書く場合とひらがなで書く場合の使い分け」などのテーマで、私が説明を添えて記事をアップしますので、それにコメントを付ける形で、自分なりに文章を書いたり、意見を述べたりするコーナーです。
また、ぱっと見おかしくないけれど、書き直した方が良いと思われる文を載せますので、皆で添削してみるということもします。
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シュウイチ№28 可能動詞
2017年11月8日みなさんが、最も間違える「ら抜き言葉」
その理由を探しましょう。
可能動詞
一語で可能(~できる)を表す動詞
可能動詞には、必ず、もとになる動詞がある。
*歩ける(歩く)
*飛べる(飛ぶ)
「可能動詞」は、「五段活用」の動詞からしか作れません。
☆可能動詞のような形をしているが、「れる」を足しただけ。可能動詞ではない。(ちょっと難しいか)
*見られる(=見る+れる)
*出られる(=出る+れる)
☆誤った言葉「ら抜き言葉」(『ら』がぬけてしまっている)
*止めれる(正・止められる)
*食べれる(正・食べられる)
この判断を避けようとして、「~することができる」と言い換えることも多いようです。
例
食べる→〇食べられる
△食べることができる
五段活用の動詞かどうかがポイントです。
問題 次の動詞の可能動詞を書きなさい。
1 会う
2 行く
3 泳ぐ
4 貸す
5 打つ
6 飛ぶ
7 楽しむ
8 ける4 コメント -
シュウイチ№27 自動詞と他動詞
2017年11月1日今月は、小学生の文法を復習します。
レベルが低いのでは?と馬鹿にせず、きちんと取り組んで下さい。
大人の文章で、主語と述語のずれや、接続詞のミスなどが多いのは、全てこのレベルのことを意識出来ていないからではないかと私は思います。
自動詞
川が流れる。 色が変わる。
他動詞……「~を」という言葉がつく。
川を流れる。 色を変える。
問題1 次の動詞は、自動詞か他動詞か考えなさい。
1 お父さんを起こす。
2 目覚まし時計なしで起きる。
3 ひもが切れる。
4 ひもを切る。
5 会場が静まる。
6 日程を決める。
7 本を見せる。
8 道を歩く。
問題2 自動詞と他動詞、それぞれが入った文を一文ずつ書きなさい。6 コメント -
シュウイチ№26 単文を重文に書き換える
2017年10月25日今月は、小学生の文法を復習します。
レベルが低いのでは?と馬鹿にせず、きちんと取り組んで下さい。
大人の文章で、主語と述語のずれや、接続詞のミスなどが多いのは、全てこのレベルのことを意識出来ていないからではないかと私は思います。
先週の復習
① 単文(主語・述語関係が一組)
例 私は教師だ。
② 重文(主語・述語が二組あって、それぞれを一つずつの文に対等に分けることが出来る。)
例 私の母は女性らしいのに、私は男っぽい。
③ 複文(主語・述語が二組以上あるが、中心になる主語述語と、中心でない主語述語とから成り立っている)
例 私が乗ったバスが、渋滞に巻き込まれた。
先週は重文を単文に直しましたが、今日は、単文を重文に直す練習をしてみます。
問題 例にならって、つなぎ言葉を使い、単文を重文に書き換えてみよう。
例
1 花が咲く。そして、鳥が歌う。
→花が咲き、鳥が歌う。
2 ぼくは勝った。しかし、きみは負けたね。
→ぼくは勝ったが、きみは負けたね。
3 母親が呼ぶ。すると、赤ちゃんが笑う。
→母親が呼ぶと、赤ちゃんが笑う。
問題1
1 昨日はよく寝られなかった。なので、今朝はとてもねむい。
2 かなり運動した。しかし、体重は減るどころか増えていた。
3 毎日こつこつ野球の練習をした。だから、レギュラーに選ばれたのだ。
問題2
つなぎ言葉を入れて単文を二つ書きましょう。
そして、それを重文にしてみましょう。4 コメント -
シュウイチ№25 単文・重文・複文
2017年10月18日今月は、小学生の文法を復習します。
小学生?レベルが低いのでは?と馬鹿にせず、きちんと取り組んで下さい。
大人の文章で、主語と述語のずれや、接続詞のミスなどが多いのは、全てこのレベルのことを意識出来ていないからではないかと私は思います。
① 単文(主語・述語関係が一組)
例 私は教師だ。
② 重文(主語・述語が二組あって、それぞれを一つずつの文に対等に分けることが出来る。)
例 私の母は女性らしいのに、私は男っぽい。
③ 複文(主語・述語が二組以上あるが、中心になる主語述語と、中心でない主語述語とから成り立っている)
例 私が乗ったバスが、渋滞に巻き込まれた。
今日は、重文を単文に直す練習をしてみます。
問題1 例にならって、つなぎ言葉を使い、重文を単文に書き換えてください。
例
1 花が咲き、鳥が歌う。
→花が咲く。そして、鳥が歌う。
2 ぼくは勝ったが、きみは負けたね。
→ぼくは勝った。しかし、きみは負けたね。
3 母親が呼ぶと、赤ちゃんが笑う。
→母親が呼ぶ。すると、赤ちゃんが笑う。
1 雨が降れば、地が固まる。
2 昨日は暑かったが、今日はどうかな。
3 兄ちゃんがぼくをぶったから、ぼくは兄ちゃんをけったんだ。
問題2 つなぎ言葉を使った単文を二つ書き、 二つを合わせた重文を一つ作って下さい。
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シュウイチ№24 アウトライン実践シリーズ4
2017年10月11日さて、仕上げの回です。
シュウイチ№23まで繰り返すと、人によっては相当な文字数になるでしょう。
でも、よく見ると、次のような文に気づきます。
・この文章には不要な文
・この段落には不要だけれど、場所を変えれば捨てずに済む文
・同じことの繰り返しになっている文
それらを整理していきます。
ただし、最初に決めた5つの段落のトップにある文はそのままにしておいてください。
これを動かしたくなるような文は、最初のステップから書き直した方が良いのです。
ただし、段落ごと、順番は変えて大丈夫です。
Wordなどのアウトラインを使っている場合は、「表示」「アウトライン」でアウトライン表示にし、「レベルの表示」のところで「レベル1」を選んでください。
そうすると、45の文が、ザッと5つの文に折りたたまれます。
文頭の記号をつかんで移動すると、段落ごとの移動が可能です。
段落ごと移動すれば、話はぶれません。
次に、さきほどの、不要な文や繰り返しの文の整理をします。
最後に、「アウトライン表示」をやめ、文章を初めから読み、音読してみましょう。
完成した文章を、ファイルでもテキストでも良いので、貼り付けて下さい。
大作になったと思います。
このように、アウトラインで考えると、話がぶれませんし、余計な言葉も出てこないはずです。
ただ、アウトライン形式で書く場合、アイデアが膨らまない、書いている途中に、ひらめいたものを付け加えられないという欠点もありますので、うまく使い分けるといいでしょう。6 コメント -
シュウイチ№23 アウトライン実践シリーズ3
2017年10月4日前回、アウトライン表示で言う「レベル1」の文の下に、「レベル2」の文を3つずつ書きました。
今週は、先週作った「レベル2」の文の下に、更に下の階層「レベル3」の文を書いてもらいます。
こちらも3つずつにします。ただし、3つもないよ~という場合は書かなくても大丈夫です。
内容に関しては、親記事、つまり「レベル1」「レベル2」の内容に添ったものを書いてください。
つまり、いきなりその段階で新しいことを書き足さないということです。
詳しく説明する、具体的な話を入れるなどの方法で、深くしていくイメージです。似たような言葉が出てくる場合もありますが、まずは書き出してみてください。
今は
1 〇〇
1-1 〇〇
1-2 〇〇
1-3 〇〇
となっていると思いますが、今回で、
1 〇〇
1-1 〇〇
1-1-1 〇〇
1-1-2 〇〇
1-1-3 〇〇
1-2 〇〇
1-2-1 〇〇
1-2-2 〇〇
1-2-3 〇〇
1-3 〇〇
1-3-1 〇〇
1-3-2 〇〇
1-3-3 〇〇
となります。
全部で60ぐらいの文を書くことになります。
Wordのアウトラインの使い方が分かる場合は、使って書いてみてください。
分からない場合は、テキストの状態で大丈夫です。
スマホだとそろそろきついかもしれませんね。9 コメント -
シュウイチ№22 アウトライン実践シリーズ2
2017年9月27日いよいよ今月から、「文章の書き方」のガイドをします。
まずは、アウトラインで文章を書く方法です。
先週書いたアウトラインを元に、文章にしていきます。
先週書けなかった人は、今週、先週の課題に取り組んで、一週遅れでも良いので追いかけてください。
先週の課題 子どもの頃の夢
1 あなたが子どもの頃になりたかった職業を、一言で書いてください。なかった場合は想像で構いません。
2 どうしてその職業に就きたかったのか、理由を一文で書いてください。
3 今はその職業に就けているのかどうか、一言で書いてください。
4 どうしてその職業に就けたのか、または就けていないのか、理由を一文で書いてください。
5 自分はそのことをどう思っているのか、一文で書いてください。
私の例
1 子どもの頃、私はピアノの先生になりたいと思っていました。
2 自分で音楽を演奏できて、しかもそれを人に教えることに憧れていたからです。
3 今、私はピアノの先生にはなっていません。
4 他に自分にふさわしい仕事をみつけたからです。
5 私は「教える」ということが好きなだけで、そてはピアノでなくても良いと悟り、今は自分の得意なことを人に教えるという仕事をしています。
今週の作業
1~5、それぞれを、第1段落~第5段落とします。
今は、文が一つずつ、合計5つしか書いてありませんが、今週は、それぞれについて3つ文を足します。
今回書く文は、先週書いたメインの文を、補う文でなければいけません。
相反することを書いてもいけないし、関係ないことを書いてもいけません。
フォローする資料があれば、そこから引用した文でも良いでしょう。
統計的な数字を調べて加えても構いません。
順序は後で組み替えられますので、今は思いつくままに書いてみましょう。
ただし、組み替えは、1~5の大きな番号の中での移動に限ります。
私の例
1と2のみ提示します。
1について
おそらく、背景を描くことになると思います。
1 子どもの頃、私はピアノの先生になりたいと思っていました。
1-1 私は、3才の頃からピアノを習い始めました。
1-2 私が最初に教わったピアノの先生は、とても厳しい先生でしたが、確実に実力は付きました。
1-3 転勤族だったので、色々な土地で色々な先生に教わりましたが、最終的には20才になるまで続けました。
2 自分で音楽を演奏できて、しかもそれを人に教えることに憧れていたからです。
2-1 自分がピアノを弾けるようになると、自分も嬉しかったし、親も喜んでいたし、先生も嬉しそうでした。
2-2 発表会のたびに、先生の腕を披露するコーナーがあり、どの先生も本当にピアノが上手で、素敵でした。
2-3 自分の得意なことを人に教えられるなんて、なんと素晴らしい仕事だろうと思っていました。
以上5 コメント -
シュウイチ№21 アウトライン実践シリーズ1
2017年9月20日いよいよ今月から、「文章の書き方」のガイドをします。
まずは、アウトラインで文章を書く方法です。
アウトラインとは、輪郭、要約など。
話せば長くなりますが、まずは、次の課題に取り組んでみてください。
課題 子どもの頃の夢
1 あなたが子どもの頃になりたかった職業を、一言で書いてください。なかった場合は想像で構いません。
2 どうしてその職業に就きたかったのか、理由を一文で書いてください。
3 今はその職業に就けているのかどうか、一言で書いてください。
4 どうしてその職業に就けたのか、または就けていないのか、理由を一文で書いてください。
5 自分はそのことをどう思っているのか、一文で書いてください。
来週から、アウトラインを使って、この五行を文章に仕上げていきます。
今週のこの作業は一見簡単なように思えるでしょう。
しかし、今週こそ一番時間をかけてほしいのです。
あとで、やっぱりこうだったなとか、やっぱりこっちにしようかななど、変更は許可しません。
つまり、この五行は絶対的な五行でないといけないのです。
文章と言うものは、このように、書くことを決める段階で一番時間をかけないといけないのです。
どんな大作家でも、いきなりペンを持ち、書き出しているわけではありません。
膨大な時間をかけ、計画を立ててから書いているのです。
だから、軸がぶれないのです。
十分に考察して、五行を書いてください。5 コメント -
シュウイチ№20 句読点の打ち方4
2017年9月13日そのうち教えるからとお話ししていました、読点。
8月のシュウイチ4回で完璧にしましょう。
ルール4 逆接の言葉の後には、当然打つ。
例
「そんなことは信じられないと君は言うが、彼女ははっきり見たらしいよ。」
「今年の夏は例年より雨が少ないそうだが、私にはそうは思えない。」
課題
これは作りやすいと思います。
ただし、「が」「だが」の使い方に注意です。
「が」は「だが、しかし」に置き換えられるくらい、その前後の文が逆のことを言う時に使います。
誤った使い方
「イチローがまた記録を塗り替えたが、彼は本当に素晴らしい。」
「この本を読んだ人は分かると思うが、まったく新しい説というわけでもない。」
その点に気をつけて書いてみましょう。
おまけ 読点、その他のルール
誤解が生じる場合、読みにくい場合には、当然打ちます。
例
「ここではきものをぬいでください。」
有名な例文ですね。
「ここで、はきものをぬいでください」
「ここでは、きものをぬいでください」
この場合は、漢字で書くことで解決しますが、漢字に直すことが難しい言葉が続くときも、読点を打ちます。4 コメント -
シュウイチ№19 句読点の打ち方3
2017年9月6日そのうち教えるからとお話ししていました、読点。
8月のシュウイチ4回で完璧にしましょう。
ルール3 長い主語の終わりに打つ。
例
日本で初めての国産テレビアニメとしてアニメ化された『アトム』の第1作は、平均視聴率30%を超える人気を博し、その後、世界各地でも放映された。
課題
この方法で文を作るのは、少し大変です。
まずは、主語を考えて、説明する文を二つ作り、片方を主語の前に持ってきましょう。
もちろん、主語のうしろには読点を打ってください。
上記の例の作り方
『アトム』は、日本で初めての国産テレビアニメとしてアニメ化された。
『アトム』の第1作は、平均視聴率30%を超える人気を博し、その後、世界各地でも放映された。4 コメント