文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

国語について、そして書くことについて、つづっています。

子どもに読解力をつける為に親ができる3つのこと

2017年3月13日

「うちの子、読解力がないんです。」塾や業者のテストを受けた結果が出るこの時期、このような相談がぐんと増えます。
正確には「うちの子、読解力がないんですって。どうしましょう?」という相談です。
読解力の基本は家庭で作るのです。
今日はそのお話を。

塾や業者のテストでは、長文を読ませ、内容が理解できているかどうかで「読解力」を判断します。
段落構成や、登場人物の気持ち、著者の意図などについて考えさせ、選択肢の中から答えを選ばせたり、短文や長文で書かせるといった方法で解答させます。
ここまで読んで、分かる人には分かったでしょうね。
そう、一口に「読解問題」と言っても、そこにはさまざまな要素があるので、自分の子どもはこの中の何が弱いと判断されたのかを見極めなくてはいけません。

1 文章の構造を理解する力
2 登場人物の気持ちを汲み取る力
3 著者の意図などを汲み取る力
4 選択肢の中から答えを選ぶ方法
5 短文で答えを的確に書く方法
6 長文で答えを論理的に各方法

」と「方法」があります。
1~3は「力」で4~6は「方法」です。
塾や家庭教師、通信教育では、4~6の「方法」を教えてくれます。
そして、ここが重要なのですが、「方法」の力不足で減点されている子の場合は、「方法」さえ教えたら伸びます。
大きな業者テストの結果、落ち込む家庭のほとんどがここの減点です。
つまり、解答慣れしていないので解けていないように見えるだけです。
「うちの子、全国平均以下だった!」と慌てるお母さん。焦らずに原因をしっかり探しましょう。

そして、1~3の力は、塾でも付きますが、実はその基本は家庭でこそ身につくものです。
文章の構造や、登場人物の気持ち、著者の意図。
これらは、どうやって身につくかというと、まずは家庭での会話、そして「読書」です。

1 家庭での会話

家庭での会話はかなり重要です。
今日は子どもに「早くしなさい」しか言わなかった。
そんな家庭で子どもの読解力が付くわけがありません。
親子で、身の回りに起きていること、ニュース、自然現象、学校での出来事などについて、親子でたっぷりじっくり話し合うことが大切です。
そして、その環境を整えてあげるのが親の役目。
まずは家庭の安定。安心して子どもが自分の気持ちを話せる環境です。
それは、大家族でも母子家庭でも同じです。
会話の時間を作ることも大切ですね。食事の時間でもお風呂の時間でもいいので、たっぷり会話ししましょう。

2 読書

読書の重要性については、もう本が書けるほど語りたいことが多いです。
そして、まとめて話すのもいいのですが、色々な場面でお話しした方がよさそうなので、これからもブログ記事の中にちりばめていきますね。

一言でいうと、
頭の良い子の中には、まれに本を読まない子もいるけれど、本をよく読む子で、頭の悪い子は見たことがない。
です。
教師歴20年の私と、30年の主人が同じ意見です。
親自身が本を読むこと、子どもが小さいうちは子どもと一緒に読むこと、感想を語ったり、意見をもらったり……。
そういうことは家庭でしかできません。
家の中に本がたくさんあることも重要な要因です。図書館で借りるのでも良いですから、本をたくさん与えましょう。

こうして会話と読書で「力」を付けておけば、「方法」という技術を習得することにより、読解力は伸びていくと、私は考えます。

何かそういう本があったと本棚を探したらありましたありました。
紹介しますね。

 

『小学生のための読解力をつける魔法の本棚』
中島 克治 (著)
小学館

魔法のように読書の習慣を付ける方法はありませんが、 魔法の本棚ならあります。
この「魔法の本棚」を時間と労力をかけて親が用意してあげましょう。

本書は、麻布学園国語科教諭の中島先生が、 教師生活の中で培った、読書に対する経験をふまえ、 家庭でできる読書術を紹介しています。

私は麻布学園の図書室を拝見したことがあります。
2008年2月末の時点で蔵書数は約7万4千冊。(麻布学園ホームページより)
AVコーナー、レファレンスコーナー、PCコーナーも充実しており、 本当に素晴らしい、そして羨ましい環境です。

日本の将来を背負って立つ子ども達が、 この図書館で何不自由なく素晴らしい書物と時を過ごす贅沢を思う時、 美しい、羨ましいと思うと同時に、
この環境を作り、整えてきた、創設者や教職員の尽力に感動します。

こんな図書館は無理ですが、 家庭でできるサイズで、いろいろな読書術が紹介されていますので、
ぜひ、読んでみてください。

3 見守ること

ここへ来てやはり精神論ですが、この「見守る」がなかなかできない保護者の方が多いです。
ついつい口をはさんでしまう、手助けしてしまう、先回りして「こうすればいい」と言ってしまう。
そういうことはありませんか?
私も親ですから、そういう気持ちは本当によく分かります。
そこをぐっとこらえて、子どもを見守る。これがとても大切です。
例えば会話をする時に、子どもはまだ子どもなので(笑)拙い幼稚な意見を言うでしょう。
それを頭ごなしに否定しないことです。
最後までしっかり聞いてあげる。大人と大人の関係でも重要なことですよね。大人と子どもの関係であってもこれは重要なことです。
信頼して先回りしない、手を出さないのも大切。
親の手を借りず、自分の力でできたことを、子どもは忘れません。

 

 

 

 

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