文章力養成コーチ ゆか先生の「書きまくるトレーニング」 徒然なるまま かきまくれっ!

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下校後は遊んで寝る!宿題を朝に回すと良い3つの理由

2017年7月20日

例えばあなたがくったくたになって帰宅した時に、「さあ、今日会社で取りかかった資料を仕上げちゃいましょう」だの「明日の会議の資料を夕飯までにまとめてください」だの言われたらどうでしょう? 「いやいや、ちょっと一息つかせてよ」となよなよするか「そんなん家でやるかー!」と多少キレるかでしょう。子どもも同じです。子どもは相当疲れています。ましてや、最近の子は、下校後、塾やらお稽古事やらに行かされていて、帰宅時にはかなり消耗しきっています
「塾でへとへと。帰宅後学校の宿題ができない」そんな悩みも相談にのっているのですが、私がアドバイスするのは「宿題を朝に回す作戦」です。今日はその理由を紹介。

 

理由その1 遊んで寝るとしっかり休める

人は、体を動かして脳に酸素を送り、脳の機能を一時的に回復させることができます。有酸素運動のあとの勉強がはかどるのはその為です。ただ、どう考えても帰宅後の「運動+勉強」は、今の小学生のスケジュールでは無理です。だとしたら、外で思い切り遊び、もりもりご飯を食べ、お風呂に入ってスッキリして、ぐっすり眠る!これに限ります。体を動かさず、勉強ばかりしていると、健康にも良くないです。そして脳は体の一部だということをお忘れなく。

毎日同じリズムで生活することが大切ですので、次の2点をまず決めてしまいましょう。

  1. 登校時間から逆算し起床時間を決める
  2. 起床時間から逆算し就寝時間を決める

対策:塾に行っていない子の場合
下校後は外へ放り出す。日が暮れるまで遊ばせて、生涯必要な基礎体力を付けると同時に、将来絶対に役立つコミュニケーション能力、チーム力などの社会的な適応力を付ける。

対策:塾通いの子の場合
塾のない日は上記と同様に過ごす。
塾のある日は、帰宅後は何もしなくて良いこととする。リラックスできる環境を親が整えてあげること。特に遅い時間でも体に負担のかからない良質で消化の良い食事+きちんと湯船にお湯を張った入浴環境。

 

理由2 脳のゴールデンタイムは朝だ

日本を脱出する選択肢がない場合は、朝型にシフトすべし。

人間、朝型と夜型がありますが、体ができてないうちはまだそれが確定していません。そして今の日本の教育環境では、朝型が断然有利です。学校でのテストや入学試験は全部午前中からスタートします。それに合わせた生活リズムを作ることが大切です。もちろん教育制度を夜型の子どもに合わせて改革するってことも可能でしょう。でも、お子さんが学校を卒業するまでにそんな社会になるわけがありません。だとしたら、ここは割り切って、朝型のリズムを作るしかありません。また、朝型人間は、夜型人間より有利な環境にいることを忘れてはいけません。それはセロトニンの量です。
セロトニンは人間の精神面に大きな影響を与える物質で、心身の安定や心の安らぎなどにも関与することから『幸せホルモン』とも呼ばれています。セロトニンは、主に太陽光を浴びることにより体内に形成されます。これにより、人間は「前向きに」「元気に」なれる、つまり良いスイッチがうぃ~~~んと入るのです。つまり生活の中で太陽光の多い朝型が有利なのです。

脳は起床後すぐにピークを迎え、その後段々機能は落ちていきます。

『神・時間術』樺沢紫苑 (著)より
https://goo.gl/g2kMTS

 

昼間すごく元気そうに見えても、夜「今、僕、頭がすっげー冴えている!」と感じても、朝の脳にはとうてい叶わないのです。ですから、朝のこの時間に、勉強をすることは、とても効率が良いこととなります。

ただし、注意をしなくてはいけないことがあります。朝早いだけではダメ、そう寝不足ではダメだということです。つまり、ちゃんと睡眠を取って朝を迎えることが大切。だからこそ「理由1」で書いた通り、前日は、というより毎日体を動かしてぐっすり休むことが大切なのです。

小学生の理想の睡眠時間は、9~11時間。朝6時に起きるとすると、夜の8時から遅くても9時までには寝ていたいものです。
また、朝宿題を済ませることにはもう一つメリットがあります。
以前『朝活が小学生にも良い3つの理由

でも書きましたが朝というのは「ケツカッチン状態」だからいいのです。この時間宿題をしないとなると、もう大変ですよね。
と、ここで、親御さんの別の心配も浮上します。
「もし『今夜の月を観察しなさい』なんかの宿題だったらできないじゃないですか!」
……ふぅ。こんなことまでアドバイスしなくてはいけない時代なんですね。とほほ。
えー、そんなことは前の夜にしておきましょう。少なくとも翌朝にどれくらいのボリュームのことをしなくてはいけないのか、本人が一番知っておくべきですよね?

対策:塾に行っていない子・塾通いの子
両方同じです。起床後宿題を済ませましょう。前の日にしっかり休むことが鍵。

 

理由3 自分で自分の行動を決められる子になる

最後に一番大切なことを伝えます。「いつ宿題をするか」ということを本人に決めさせるのです。
例え我が子といえども、親の価値観を子どもの体のしくみにまで浸透させることは不可能です。別の人間だからです。自分自身の親子関係を考えれば分かることですよね。特に、親が本で得た知識や、私のブログのような専門家の意見を鵜呑みにして、それを押しつけることほど不幸なことはありません。うまく行かなかった時、子どもは大変な目にあうばかりでなく、自分の頭で考えられない子になってしまうからです。
私の講座でも、「朝の学習に変えて、本当に調子が良く、忘れ物などもぐっと減った」という子もいれば、未だにゲームばかりで体を動かす遊びができないので睡眠にトラブルを抱えているというお子さんもいます。ただし、自分で決めた子に限って言えば、成果はほぼ全員出てきています。その子たちは、責任感のスイッチが入ったように、また小さいながら自立したように感じます。
そしてそういう成功例で特徴的なことは、親が「自分で決めたことでしょう!!??」と怒鳴らないことですね。
ほんと「人に言われてイヤなことは、自分も子どもに対して言わないと」いうルールの徹底が鍵ですね。私自身も自分で決めたことが途中でできなくなることもあります。でも、もう少し頑張ってみようかな?と思っている時に「自分で決めたんでしょう!!??」って言われたら悲しいわー(笑)

 

親のできることは親になることだけ

学校のことは学校の先生にしっかり委ねる
塾のことは塾の先生に全幅の信頼を置く
お稽古事も指導者に全幅の信頼を置く。

それぞれの責任とプライドでお子さんをバックアップしています。家庭でも同じです。家庭にしかできないことをするだけ。
私は自分自身が子育てを終えて、そして数多くの親子を見てきて言えるのは、親ができることなんて環境を整えることぐらいだってことです。
三度の良質な食事、掃除、洗濯です。掃除と洗濯は機械に任せるとして、残るは食事ですね。
もうほんと、これだけしかできないし、これだけでいいと思うんです。

今回の「宿題を朝に回す作戦」のみならず、子どもが「こうやってみる」と決めたことに対して、親が「待てる」家の子は強い。
とにかく、習慣化するには時間がかかります。大人だってそうでしょう?
ダイエットしかり、禁酒禁煙しかり、きちんと掃除をすることだって、エスカレータを使わず階段を使うことだって、寝る前にヨガをしようだとか、本を月に10冊は読もうだとか、そういうことを習慣化するには、怠惰な生活を続けてきた以上の時間がかかるはずなんです。
ラッキーなことに子どもはそういう時間が短い(笑)ので習慣化は大人より早いはずなのです。
それさえ待てないせっかちな大人が、子どもの可能性を次から次へと叩きつぶしてしまう。
子どもを信じて「定着するまで我慢する」「結果や成果を急がない」この二つの姿勢が子どもの人生に大きく影響します。
なかなか難しいことです。私もよーく分かっています。でも、子どもの為なら頑張れる。一緒に頑張りましょう。

って、いつの間にか今日も大人を応援していますね。

 

 

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